今年もこの季節がやってまいりました。
「ロードバイクをはじめたい!」「予算はMAXで20万円」
そんなあなたに贈る「コミコミ20万円で始めるロードバイクライフ2015」のお時間です。
ロードバイク初心者(これからロードバイクを始めようと思っている入門者)にぜひともおすすめしたいのが「最初の1台だからこそ、エントリーモデルでも構わないので「まっとうな自転車」を「まっとうなショップで」購入するということです。基本的にインターネット通販はおすすめしません。そして初心者の方には中古ロードバイクもおすすめしません。
加えて、CyclingEXでは「安くあげたいとしても、せめて予算は“コミコミ20万円”で」と提案・おすすめいたします。ロードバイク本体と必要な周辺グズッズを合わせると、ゼロから始める場合はだいたい20万円は見ておいたほうが良い……と考えてください。その内訳については、これから見ていくことにしましょう。
ロードバイクが欲しいと思う理由は人それぞれだと思いますが、基本はやはり「サイクリング」ではないでしょうか。街乗りメインで週末ちょっと走りに行きたいだけならクロスバイクが良いですし、クロスバイクでロングツーリングすることだってできます。それでもロードバイクが欲しい!という人は、そのスタイルも求めているのかもしれません。
今回は「予算はMAX20万円」と上限は設けつつ「始めるからにはあるていどちゃんと揃えたい」、そして「この春から始めて、夏には遠くまでサイクリングに出かけたい」という前提で考えてみました。
というわけで、先に周辺グッズから見ていきましょう。下記のようなものが必要です。挙げている製品はあくまでも一例とお考えください。なお、価格はすべて税別です。
1 ヘルメット:KABUTO FIGO(6,500円)
スピードの出るロードバイクでヘルメットは必須アイテム。
2 アイウェア:KABUTO BINATO-X(6,000円)
サングラスとして、そして跳ね石などから目を保護するために、アイウェアを用意。
BINATO-X | BINATOシリーズ | OGK KABUTO.
3 ヘッドライト:OWLEYE Head Light 5LED(2,900円)
夜道を照らし周囲に自転車の存在を知ってもらうための必須アイテム。
ライトウェイ-OWLEYE | ライト | 004 | ヘッドライト 5LED.
4 テールライト:OWLEYE HighLux M5 テールライト(2,400円)
こちらも言うまでもなく必須。
ライトウェイ-OWLEYE | ライト | 007 | ハイラックス M5.
5 ベル:CATEYE OH-2400(700円)
あまり鳴らす機会はありませんが、道交法上は必要。この製品はいろいろなところに取り付けられるので便利。ちなみに最近のロードバイク完成車はベルが付属していることも多いです。
6 フロアポンプ:TOPAEK JoeBlow Sprint(6,200円)
ロードバイクの空気圧は高圧なので、それに対応したフロアポンプ(空気入れ)を用意しましょう。
TOPEAK トピーク / JoeBlow Sprint [ ジョ-ブロー スプリント ].
7 携帯ポンプ:TOPEAK Pocket Rocket MasterBlaster(1,900円)
出先でパンク修理をするのに必要な、小型の携帯ポンプです。
TOPEAK トピーク / Pocket Rocket MasterBlaster [ ポケット ロケット マスターブラスター ].
8 タイヤレバー:PARKTOOL タイヤレバー(530円)
パンク修理で必要になる、タイヤレバー。
パークツール日本語版【ホーザン】TL-4.2C タイヤレバー.
9 予備チューブ:BBB ロード チューブ 700C 28×1-1/16 FV48mm(1,200円)
パンクしたときは穴をふさぐのではなく、チューブ交換が基本。予備チューブを携行しましょう。
ライトウェイ-BBB | インナーチューブ | 003 | ロード チューブ 700C 28×1-1/16 FV48mm.
10 携帯工具:TOPEAK Mini 9(1,880円)
ちょっとしたトラブルや調整に活躍する携帯工具。
TOPEAK トピーク / Mini 9 [ ミニ 9 ].
11 サドルバッグ:TOPEAK Aero Wedge Pack (Strap Mount) M size(2,300円)
携帯工具や予備チューブ等を収納し、サドル下に取り付けます。
TOPEAK トピーク / Aero Wedge Pack (Strap Mount) M size [ エアロ ウェッジ パック (ストラップ マウント) M サイズ ].
12 ロック:BBB コードセーフ 10×1500mm(2,800円)
ロードバイクは「駐輪しない」のが理想ですが、それではコンビニでも入れないので、やはりロックは必要です。
ライトウェイ-BBB | ロック | 004 | コードセーフ 10×1500mm.
13 グローブ:KABUTO SPG-6(3,000円)
手の疲労を軽減し、転倒時にはケガを防いでくれます。
14 メーター:CATEYE CC-VT210W(5,000円)
やっぱりメーターは(スマホのアプリで代用するのではなく)メーターとして独立したものがあったほうが便利。
15 ボトルケージ:BBB エコタンク(800円)
ドリンクボトルのホルダーです。フレームに取り付けます。
ライトウェイ-BBB | ボトルケージ | 007 | エコタンク.
16 ボトル:KABUTO ビッグバルブボトル(900円)
スポーツに水分補給は必須です。
BIG VALVE BOTTLE | ボトル | OGK KABUTO.
17 サイクルジャージ:mont-bell サイクール ハーフスリーブ ジップシャツ(6,100円)
自転車用のジャージは吸湿速乾性能や自転車の乗車に適した裁断はもちろん、バックポケットがあるのが便利。
モンベル | オンラインショップ | サイクール ハーフスリーブジップシャツ Men's.
※レディースはこちら
18 サイクルパンツ:mont-bell サイクル ツーリングショーツ Men’s(7,600円)
パッド付きサイクリングパンツ。
モンベル | オンラインショップ | サイクル ツーリングショーツ Men's.
※レディースはこちら
19 インナーシャツ:mont-bell ジオライン クールメッシュ タンクトップ(2,000円)
速乾性のあるアンダーシャツの有無は、サイクリングの快適さを左右します。
モンベル | オンラインショップ | ジオライン クールメッシュ タンクトップ Men's.
※レディースはこちら
20 ソックス:PEARLIZUMI デザイン ソックス(1,000)
サイクリングに適した薄手のソックスです。
デザイン ソックス (1)/自転車用ソックス/靴下/高品質な自転車用ウェア・サイクルジャージのパールイズミ.
21 シューズ:SHIMANO SH-R078(11,429円)
シューズとペダルを固定するビンディングペダル対応のシューズです。
SH-R078 | ロード | サイクリング シューズ&ペダル | シマノ ライフスタイルギア -SHIMANO LIFESTYLE GEAR-.
22 ペダル:SHIMANO PD-R550(6,424円)
PD-R550 | ペダル | サイクリング シューズ&ペダル | シマノ ライフスタイルギア -SHIMANO LIFESTYLE GEAR-.
ロードバイク用ビンディングペダルです。ペダリングの効率が良くなります。
23 ウインドブレーカー:mont-bell ウインドバイカー(6,286円)
順番がちょっとおかしくなりましたが、気温の変化に対応するためにウインドブレーカーがあると良いでしょう。
モンベル | オンラインショップ | ウインドバイカー Men's.
※レディースはこちら
ここでようやく、周辺グッズの紹介が終わりました。さて、税別価格でいくら分になったか?
計算してみると「税別85,849円」でした。
ここからようやく、ロードバイク本体の紹介。2015年モデルは為替の影響で価格が上がっているので、ここまで挙げた周辺グッズを踏まえつつ20万円に収めようとすると選択肢は限られますが、無いわけではありません。「なんちゃって」ではない、メジャーブランドの入門モデルが手に入ります。
●GIANT DEFY 4(80,000円)
レース向けではなくロングライド向けの乗車姿勢が取れる、ジャイアントの入門用ロードバイク。ドロップハンドルの手前側に補助ブレーキレバーがあるのも、初めての人には安心です。ちなみに女性向けには同社の女性向けブランドから「Liv AVAIL 5」というモデルが用意されています。
2015/6/26 追記:DEFYに2016年モデルが出ているので、こちらも参考に。新型TIAGRA仕様も登場したGIANTのアルミロード「TCR」&「DEFY」 | CyclingEX.
●MERIDA RIDE 200(92,500円)
メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | RIDE 200.
メリダの入門用ロードバイク。先に挙げたジャイアントのDEFY 4と同様に、ロングライド向けの設計になっており、前傾姿勢が強すぎないのでビギナーにはぴったりです。
●TREK 1.1(税込92,000円)
そしてこちらは、アメリカの大手ブランド・トレックの入門グレード。標準で穴あきサドルが付いています。
●SPECIALIZED ALLEZ(税込84,000円)
こちらもアメリカの大手ブランド、スペシャライズドの入門モデル。ここに挙げたロードバイク本体の中では、どちらかというとレース志向なポジションになります。
●BIANCHI VIA NIRONE 7(93,000円)
ビアンキのロードバイクの中ではもっとも安価なモデルですが、上位モデルに通ずるルックスで、スポーティすぎず、かといって安物っぽくもありません。
●SCOTT SPEEDSTER 50(98,000円)
パッと見はレース向けを想像させますが、フレームのヘッドチューブと呼ばれる部分が比較的長めで、上体が起きたポジションを出しやすいようになっています。
●FUJI BALLAD R(90,000円)
クロモリフレームで、しかも変速レバーがフレームについたレトロなイメージのロードバイクです。
ロードバイク、マウンテンバイク(MTB)、FUJI track(フジトラック)/ピストバイク|FUJI BIKE [フジ自転車],株式会社アキボウ.
●MIYATA ITAL SPORT(97,222円)
FUJI BALLAD Rよりはもう少し現代的なルックスを持ったクロモリロードバイク。アヘッドステムやカーボンフォークを採用し、スポーツ性能も重視しています。
MIYATA自転車 | MIYATA | ラインナップ | イタルスポーツ | イタルスポーツ.
というわけで、いくつか紹介してみました。とくに車体に関しては各メーカー/ブランドの最廉価モデルが中心となりますが、それでもちゃんとしたメーカー/ブランドのものから選ぶことは可能です。
車体とグッズの合計金額も見てみましょう。
例えばロードバイク本体に税別80,000円のGIANT DEFY 4を選択すれば、周辺グッズが税別85,849円、合計して消費税8%も加算すると、金額は「税込179,117円」となります。
今後まだ値上げするメーカーもあると思うので少し余裕を持たせてありますが、コミコミ20万円という目標はとりあえずクリア。他にもメンテナンス用品等、持っておいたほうが良いものはたくさんありますし、ウエアもこのままでは一張羅になってしまいますが、それは少しずつ買い足していけば問題ないでしょう。
また、周辺グッズにもう少し優先順位を付けて絞り込むとすると、上に挙げた1〜16までが必須、そしてサイクリングパンツの替わりにパッド付きのインナーパンツ(PEARLIZUMI メッシュ インナーパンツ、税別3,500円)を買うとすれば、イニシャルコストは下がります。ペダルはフラットペダル、靴はとりあえず手持ちのスニーカーで。
この場合、周辺グッズの合計は「税込52,391円」です。ロードバイク本体を合わせて14〜16万円くらいに収まります。また、全体の予算がコミコミ20万円なのであれば、その分ロードバイク本体をもう少し上のグレードにすることもできますね。もちろん、周辺グッズは後から買い足したほうが良いのは言うまでもありません。
いずれにしても強調しておきたいのは、トータルの予算を抑えたいからといって、初めての人がネットオークションの中古ロードバイクに手を出したり、29,800円で売っているなんちゃってロードバイクに手を出すくらいなら、ちゃんと貯金して、最低でもここに挙げた金額を出せるようにしたほうが、結果としてずっと幸せだということです。もしくは最初の1台はクロスバイクにしましょう。
ロードバイクを買うのはクロスバイクで春夏秋冬過ごしてからでも悪くない | CyclingEX.
すっかり記事が長くなってしまいました。毎度毎度の締め文句ではありますが、ロードバクを始めたいと思っている人にとって何かの参考、イメージを膨らませる手助けになれば幸いです。
※2015年4月23日加筆修正
(Gen SUGAI)
1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。