自転車道が良いとか自転車レーンが良いとか、双方向は良いとかダメとかいろいろ言うけど

自転車の通行環境は、車道の左側に設けられた自転車専用通行帯(いわゆる自転車レーン)メインで整備されるべきでしょうか。歩道とも車道とも分離された自転車道で整備されるべきでしょうか。

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自転車レーンがいいの?

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自転車道がいいの?

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自転車道は必ず一方通行じゃなきゃいけないの? 双方向の自転車道は悪なの?

いろいろなところで、いろいろな人が、いろいろなことを言っています。専門家の方もいますし、専門家ではなくても、海外の事例などを詳しく勉強されている方もいます。

ただ、どうしても、疑問に思うことがあるのです。

自説を補強するもの、有利にするものばかりを取り上げて、それ以外のものをまるで存在しないかのように扱ったり、悪のように扱ったりしている人が見受けられます。専門家/非専門家、有名/無名を問わず。

双方向の自転車道はいけませんか。

いやいや、車道のはしっこをペイントしただけのレーンこそ、ダメな存在でしょうか。

自転車道の分離構造物はどうあるべきでしょうか。

ロンドンオリンピックが終わって、重大事故がクローズアップされているロンドンのサイクルスーパーハイウェイは、本当に「愚作」「失敗作」だったのですか。その施策が行われる前と後では、どうなったのでしょう。

双方向の自転車道でもこれくらいの幅員があれば、良いかもしれませんね……っと、この道路は車道が一方通行化されてますね。このような施策が取れる道路、日本にも「あるところにはある」し、「ないところにはない」ですよね。

とある国のとあるところの交差点における処理方法が、本当にどこにでも応用できるのですか。もちろん、できる場合もあるでしょうし、できない場合もあるでしょう。

そういったことを踏まえて、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」は、考えの浅い無駄なガイドラインですか。こんなガイドライン無いほうがよいでしょうか。

カテゴリー別アーカイブ: 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン

自転車に限らず「安心して通行できる環境」が必要でしょうか。それとも、人や車両が行き交う以上は一定の緊張感を要求し、その上で「安全に通行できる環境」が必要でしょうか。

いろいろな考えがあるのはわかります。私も、ある部分については私なりの考えを持っています。一方で、知らないこともたくさんありますし、考えの及ばない部分もたくさんあります。だからもっといろいろなことを見たいし知りたいと思っています。

自転車交通に関してトークショーや討論会、セミナー的なものに顔を出したことがありますが、ときどき、本人は善かれと思っているのでしょうが、とんでもない嘘(何かを批判する嘘ではなく、自説を有利にする嘘)を言ったり、誇張をしたり、新しいデータに目をつむり古いデータを引っ張りだして何かを論じたり……そういったことを平気でやってのける人もいます。

わかんない。わかんないよ。

人が過ごす場所は、建物の中か建物の外かに大別されます。そして建物の外にいる時間のうち、結構な割合を「道路」の上で過ごしています。にも関わらず、人が道路上で安全に過ごすためにはどういう構造の道路が必要で、どういう振る舞いが求められるのかといった情報は(少なくとも日本においては)とても少ないように思います。

だから以前、こういうことを書いたりもしました。

例えば、他の人に自転車利用環境向上の必要性について話をするときに、必要な資料、統計データ等に簡単にアクセスして、それらを示すことができれば、より説得力出るし、くどくどしゃべったり書いたりするより相手にも受け入れられやすいのではないかと思います。

引用元: より良い自転車利用環境を実現するために必要なことを自分なりに考えてみた | CyclingEX.

私は、私にできることはなんだろうと考え、例えば今日本国内で行われている、自転車の通行環境に対する取り組みや、自転車活用政策をいろいろと取材して、それを蓄積するということを考えました。いくつかの商業メディアに企画を提案しましたが、残念ながら企画としては実現するに至っていません(あまり一度にいろいろなところに同じ企画を持っていくのも、ちょっと嫌だし……)。

他の商業メディアに企画を持っていく前に、まずはCyclingEX上である程度やってからにしよう——ということで、昨年から少しずつ自転車通行環境の取材したり、駐輪場を見に行ったりといったことを始めているところです。

東京をバイクコンシャスに! | CyclingEX.

ある程度まとまったら、どこかに売り込むとか、やると思いますが(笑)

まぁ、あれです、グチグチ言ってても楽しくはないので、自分自身でやっていて楽しくなるような方法を、いま考えています。

(Gen SUGAI)






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