2024年に注目したい自転車に関する話題・その2「小型電動モビリティの明日はどっちだ!?」

2024年に注目したい話題のふたつめは、小型電動モビリティとその周辺の動向です。

2023年7月より「特定小型原付」「特例特定小型原付」という車両区分が登場し、電動キックボードがとかく槍玉に挙げられています。

一方、街にはフル電動の違法な「自転車もどき」があふれています。

筆者が通勤で毎日都内(主に渋谷区〜新宿区)を歩いている限りでは、電動キックボードシェアサービスの「LUUP」を利用している人よりもフル電動の違法モビリティのほうが、絶対数こそ少ないものの余程危険なふるまいをしているという印象があります。

朝は通勤・通学、日中以降はフードデリバリーが目立ちますね。

また、残念ながら、朝方に鬼の形相で歩道を爆走したり車道を逆走したりする子供乗せ自転車の利用者は、数の多さからするとここに挙げた中ではいちばんの脅威です。

このカオスな状況は、しばらく続くでしょう。特定小型原付に関しては、徐々に自転車のようなカタチをしたものが増えてきそうです。そうなるとぱっと見は自転車である乗り物が、自転車なのか電動アシスト自転車なのか、特定小型原付なのか特例特定小型原付なのか、原付一種や二種登録の電動モペットなのか、合法なのか違法なのかを見分けるのはますます困難になるかもしれません。

利便性とは、安全性とは、これからのパーソナルモビリティとは——しっかり考えていきたいと思います。

リンク: 「電動自転車」って自転車?バイク? 警視庁

リンク: 特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)に関する交通ルール等について 警視庁

(SUGAI Gen)

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