SPECIALIZEDのヘルメット2019年モデルは全モデルMIPS搭載、さらに「助けを呼ぶ」ANGi搭載モデルも

SPECIALIZED（スペシャライズド）が、ヘルメットの2019年モデルを発表しています。全モデルで「MIPS」を搭載するほか（継続モデルを除く）、転倒を検出し緊急連絡先へメッセージを送る「ANGi」を搭載した4モデルも発表されています。

助けを呼ぶ「ANGi」とは

まずは注目のテクノロジーであるANGiから紹介します。

簡単に説明すると、加速度センサーでサイクリストの転倒を検出します。

転倒が検出された場合、スマートフォンを経由して転倒したこと、そして位置情報がメッセージとして登録された緊急連絡先に送信されるというもの。

スマートフォンとの接続にはBluetoothを使用。また、スマートフォン側では専用の「Ride」アプリを使用します。

携帯電話が圏外では当然メッセージ送信機能は働きませんが、SPECIALIZEDではそのような場合に備え、「Ride」アプリで予定帰宅時刻を設定することを勧めています。予定時刻までにライドを完了しない場合、最後に認識した位置情報とともにメッセージが緊急連絡先に送信されます。

Rideアプリはメンバーシップ制となっていて、1年間は追加費用なしで利用できます（ヘルメットにメンバーシップコードがある）。それ以降は3,999円/年が必要です。

詳しくは下記リンク先でどうぞ。

リンク: 助けを呼ぶANGiヘルメットとスペシャライズドRideアプリについてのFAQ

ANGiを搭載するのはこの4モデル

ANGiは、下記の4モデルに搭載されます。

2019年モデルとして発売されるヘルメットはすべてMIPS搭載

SPECIALIZEDが2019年モデルとして発売するヘルメットは、エントリーグレードもキッズモデルもすべて、落車時に頭部へ加わる回転力を軽減させる「MIPS」を搭載します（継続モデルは未搭載）。

MTB用のTACTIC 3 MIPS（税込11,880円）も。

リンク: http://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g60219-7532/

オンロード向けではもっとも安価なCHAMONIX MIPS（税込8,100円）も。

リンク: http://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g60819-7422/

キッズモデルのMIO MIPS（税込5,400円）も。

リンク: http://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g60019-1401/

みんな、MIPS搭載です。

さらには、S-Works EVADE II、S-Works PREVAIL IIの2モデルには、新たに軽さと快適性を高めたライナー「MIPS SL」が採用されています。

詳細は、下記リンク先でどうぞ。

リンク: MIPS搭載のスペシャライズドヘルメットについてのFAQ

ANGiについての詳細は、下記リンク先でも読むことができます。

情報源: INTRODUCING ANGI | Specialized.com

このANGiが注目であることは間違いありませんが、安価なモデルまですべてMIPSを搭載してきたことで「街乗り用のヘルメットでもMIPS」という流れができるかもしれません。

個人的にも街乗り用のヘルメットを新調しようと思っていたので、CHAMONIX MIPSあたりは第1候補になりそうです。

ANGiもMIPSも、お世話になるような事態が生じないのがもっともよいのですが、備えることは重要です。

（Gen SUGAI）

須貝弦

須貝弦（すがい・げん）：1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。

助けを呼ぶ「ANGi」とは

ANGiを搭載するのはこの4モデル

S-WORKS DISSIDENT ANGI MIPS

S-WORKS EVADE II ANGI MIPS

S-WORKS PREVAIL II ANGI MIPS

PROPERO 3 ANGI MIPS

2019年モデルとして発売されるヘルメットはすべてMIPS搭載