悪質な自転車運転者に対する講習受講命令第1号は制動装置不備のピストか

6月1日の改正道交法施工によって、悪質な自転車運転者には講習の受講が義務付けられるようになりました。

安全講習の受講対象となる「自転車の危険行為」14項目をおさらいする | CyclingEX.

6月1日改正道交法一部施行で導入される「自転車運転者講習制度」についてのいくつかの誤解【青切符じゃないよ】 | CyclingEX.

その受講命令が大阪で出されそうだという話です。

3年のうちに2回、悪質な違反で摘発されると講習となるわけですが、改正道交法の施行からまだ2ヶ月弱。どんな違反だったのでしょうか。各ニュースメディアが伝えています。

ブレーキが後輪にしかない自転車を公道で運転したとして、大阪府警は29日、大阪市大正区の男性会社員(29)に交通違反切符(赤切符)を2度交付したと発表した。6月から施行された改正道交法では、危険行為を繰り返した自転車運転者への安全運転講習を義務化。大阪府公安委員会は31日に男性に対して有料講習の受講命令を出すことにしており、府警によると全国初になる見通し。

via 自転車:危険運転で講習受講命令へ…大阪・赤切符2度交付 – 毎日新聞.

ブレーキがない「ピスト自転車」を公道で運転したとして、道交法違反容疑で2回摘発された大阪市大正区の男性(29)が、6月から始まった自転車の安全講習制度に基づいて、全国で初めて受講を命じられることが29日、大阪府警への取材で分かった。府公安委員会が31日に受講命令を出す見込み。

via ピスト自転車の男性に全国初の受講命令 前輪にブレーキなし、2度摘発 大阪府公安委 – 産経WEST.

府警によると、会社員は通勤途中だった7月9日午前、大阪市西区南堀江の交差点で、前輪にブレーキのない競技用自転車を運転。府警が同法違反容疑で「交通切符」を交付し、危険行為者として登録した。さらに、15日にも同じ交差点で同様に摘発された。

via 前輪ブレーキない自転車で2回摘発…受講命令へ : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).

というわけで、「前輪にブレーキがないピストを運転して1週間のうちに2度摘発された」ということのようです。

ブレーキ台座の無いピストフレームに、リアの後付け台座を取り付けていたのかもしれません。ブレーキ台座のあるフロントフォークに交換してブレーキを取り付けるというところまでは、至らなかったのでしょうか(あくまでも推測です)。

ただ、毎日さまざまな場所でさまざまな違反行為が行われている中で「前輪にブレーキが無いピスト」が、(それが違反行為であることに異論を挟む余地はありませんが)受講命令第1号というのも、なんというかアレですね(←どうか汲み取ってください)。

第2号は「夜間無灯火車道逆走」あたりでしょうか。

(Gen SUGAI)