ライトを選ぶときに気になる「ルーメン」と「カンデラ」の違い

自転車用ライトのスペックを見ていていつも悩んでしまうのが、明るさについての単位です。カンデラで書かれている製品もあれば、ルーメンで書かれている製品もあります。

例えばキャットアイのこちらはカンデラ表記です。

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400カンデラ以上という、前照灯として十分な明るさをLED1個で実現、JIS規格に適合し、S-BAAに対応

引用元: HL-EL010|CATEYE.

サーファスのこちらはルーメン表記。

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12ルーメン

引用元: ライトウェイ-SERFAS | ライト | USL-1LED フロント.

とりあえず、カンデラとルーメンの意味をコトバンクで調べてみました。

光度の単位で単位記号はcd。国際単位系(SI)の基本単位の一つ。光度は光源からある方向に出る光の強さを表す量で,図のように光源を頂点として問題の方向を含む微小な錐体を考え,その中に放出される光束(毎秒当りの光量)をその立体角で割ったのが光度である。

引用元: カンデラ とは – コトバンク.

光束の単位で,単位記号はlm。すべての方向に均等な光度1cdをもつ光源が単位立体角1sr内に放出する光束を1lmとする。

引用元: ルーメン とは – コトバンク.

わかるようなわからんような……という状態なのですが、カンデラは光の強さの単位、ルーメンは光の束の単位であるということは、ぼんやりとイメージできます。

さらに検索してみると、Webサイト「自転車探検!」の中に、単位換算のページがありました。

リンク:計量単位(自転車探検!)

カンデラ、ルーメン、そしてルクスの単位換算ができます。

実際に数字を入れてみる前に、「ルクス」とは。

照度の単位で,単位記号はlx。面積1m2の面に1lmの光束が均等に入射したときの照度である。光度が1cdの点光源から1mの距離で光の方向に垂直な面の照度に当たる。

引用元: ルクス とは – コトバンク.

とりあえず今回は、カンデラとルーメンの換算をしてみましょう。

先のサーファスのライト、12ルーメンと書かれていますね。ここで気になるのが、このライトの照射角がわからないということです。ひとまず、最低限の照射角として10度と設定してみます。光度がJISで求められる「400カンデラ」で照射角が「10度」のとき、光束は何ルーメンか?という計算をしてみました。

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ちなみに、照射角を11度にすると、12ルーメンになりました。

といっても、(ご紹介しておいて/させていただいておいて何ですが)換算の正確さを保証することはできませんし、本当のところはJISの定める方法で検査してみないとわかりません。また「ルーメンとカンデラは単純には換算できない」と説明しているWebサイトも数多くあります。

それでも、例えば冒頭に紹介したキャットアイの「HL-EL010」は、実際に使用してみると照射の角度がずいぶんと狭いというか、ピンポイントで照らしていると感じますが、このライトが400カンデラでJISもSBAAも満たしているということは、1灯のLEDから発せられる光を狭い範囲に集めることで、400カンデラという明るさをクリアしているのであろう……と、想像することはできます。

すっきりしない記事ですみませんが、個人的には、カンデラとルーメンの違い自体はイメージできるようになったように思います。

(Gen SUGAI)






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