ロードバイクは、安くない。これだけ世の中がインフレだというのに、ロードバイクの値段だけ下がるわけもない。とはいえ、誰もが趣味や「趣味と実用」を兼ねた自転車に大枚を叩くわけではない(その後、大枚を叩くことになったとしてもだ)。でも、ロードバイク+用品込み込み20万円でロードバイクライフをスタートさせることは、不可能ではない。

込み込み20万円でロードバイクが欲しい

CyclingEXが2009年に記事にして、その後何年かに渡って続けてきた「20万円ではじめるロードバイク」シリーズ。2024年で終わりにするつもりだったけど、思い立って2026年版を作ってみることにした。というのも、インフレの今において「用品込みで20万円」という制約を設けても、まあまあ選択肢があると気づいたからだ。

2023-2024年版の記事はこちら。

ヘルメット、グローブ、アイウェア、ライト、ロック(カギ)、ポンプといった最低限「これだけは揃えておきたい」というグッズ類、サイクリングを楽しむためにはぜひほしいGPS付きメーター等々を、名の通ったブランドのエントリーモデル中心にセレクトしてみると、6万円ちょっとになる。

ということは、自転車本体には14万円くらいはかけられる。これなら、一流ブランドのエントリーモデルが買える。

まずは用品から

というわけで、今回も先に用品をリストアップしてみるのだった。着るものはなんでも構わないが、パッド付きのインナーパンツは1着もっておいたほうが、サイクリングにはよい。


●ヘルメット
KABUTO GLOSBE NT
価格:12,100円(税込)

リンク

photo_オージーケーカブト

●アイウェア
mont-bell トレールグラス
7,700円(税込)

リンク

photo_モンベル

●グローブ
mont-bell ステンレスメッシュ サイクルフィンガーレスグローブ
4,400円(税込)

リンク

photo_モンベル

●ライト(前後セット)
CATETE AMPP300N / NANO60 SET
5,280円(税込)

リンク

photo_キャトアイ

●ベル
CATETE OH-2400
1,100円(税込)

リンク

photo_キャトアイ

●ロック
SERFAS COMBO LOCK CL-501
3,080円(税込)

リンク

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

●ポンプ
TOPEAK JOEBLOW ROADIE EX
3,960円(税込)

リンク

photo_マルイ

●携帯ポンプ
TOPEAK POCKET ROCKET 3,300円(税込)

リンク

photo_マルイ

●チューブ
SERFAS TUBE FV/48 700×28/38C
1,045円(税込)

リンク

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

●パンク修理キット
Panaracer タイヤレバーキット
1,474円(税込)

リンク

photo_パナレーサー

●携帯工具
TOPEAK MINI 6
1,870円(税込)

リンク

photo_マルイ

●ボトルケージ
TOPEAK MODULA CAGE EX
968円(税込)

リンク

photo_マルイ

●メーター
iGPSPORT BSC100S
6,050円(税込)

リンク

photo_iGPSPORT

●アンダーウェア
mont-bell サイクル インナーショーツ Men’s
7,590円(税込)

リンク

photo_モンベル

●ペダル
GIZA C089DU Pedal
2,640円(税込)

リンク

photo_マルイ

ここに挙げたものを全部揃えよ、という意味ではない。メーターなどなくても、ロードバイクは走る。ライトやベルは最初から付属しているロードバイクもある。ペダルは、付属している場合としていない場合があり、付属していれば当然追加出費が減る。そんなわけで「目安」と捉えてほしいのだが、上記を合計すると「62,557円(税込)」だった。

残りは137,443円で、これが車体に使える金額ということになる。

10万円ちょいで買えるロードバイク7台

まあ、1万円くらいのオーバーは許してもらうとして、137,443円(税込)で買えるロードバイクを列挙してみよう。

以下で7台紹介するが、それぞれキャラクターがある。簡単に分類すると、

スポーツ系:短めのホイールベース、低めの前傾姿勢、俊敏なハンドリング
リラックス系:長めのホイールベース、上体が起き気味の乗車姿勢、安定重視
バランス系:「スポーツ」と「リラックス」の中間

——といったところ。CyclingEXの勝手な分類だが、ロードバイクひとつひとつ、ちょっとずつ違っているということは知っておいて欲しい。まあ、詳しくはぜひリアル店舗で相談を。

では、7台紹介しよう。

ANCHOR RL3 DROP

photo_ブリヂストンサイクル

[バランス系]

ポジティブに「これくらいで、よいんだよ」と言える——そんなロードバイク。

ロードバイクに初めて乗る人にとって重要なのは、扱いやすさと安心感ではないだろうか。その点でANCHOR RL3 DROPは非常にバランスの良い1台だ。ブリヂストンが日本の道路環境や体格を意識して設計したアルミフレームは、過度に軽やかで、それでいて安定感のある乗り味。フレーム設計の妙とフルカーボンフォークが、路面からの振動も適度に和らげてくれる。シマノCLARISを中心とした堅実なパーツ構成で、通勤から週末のロングライドまで幅広く対応。長く付き合える、素直なロードバイクだ。

価格:119,000円(税込)

情報源: RL3 DROP | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

Cannondale CAAD Optimo 4

photo_インターテック

[スポーツ系]

アルミロードの名門Cannondaleが送り出すCAAD Optimo 4は、エントリーモデルであってもブランドのスポーツ性をしっかり感じられる。軽量なSmartForm C2アルミフレームのスポーティな乗り味には定評があり、ハンドリングもシャープで、ロードバイクらしい軽快な走りを体験できるだろう。フルカーボンフォークの採用により振動吸収性にも配慮されており、スポーツ自転車らしさを感じるにはぴったり。レースの血統を持つアルミロードの楽しさを、手頃な価格で味わえる。

価格:128,000円(税込)

情報源: CAAD Optimo 4 | Road Race Bikes | Cannondale

GIANT Contend 3

photo_ジャイアント

[リラックス系]

GIANTのContendシリーズは、ロードバイクの入門機として支持されてきた定番モデル。Contend 3もその例に漏れず、扱いやすさと快適性を重視した設計が特徴だ。アルミフレームは安定感のあるジオメトリーで、初めてドロップハンドルに乗る人でも自然にコントロールできる。長時間のサイクリングでも疲れにくく、街乗りやフィットネス用途にも向く懐の深さをもつ。世界最大級のメーカーらしい品質とコストパフォーマンスの高さも、このモデルの魅力だ。

価格:110,000円(税込)

情報源: Contend 3 (2025) | All-Rounder bike | Giant Bicycles Japan 日本

KhodaaBloom FARNA SL2

photo_ホダカ

[スポーツ系]

KhodaaBloom FARNA SL2は、日本ブランドならではの視点で設計されたアルミロード。軽量性を重視したフレームは軽快な加速が特徴で、ペダルを踏み込むたびにロードバイクらしい爽快感を味わえる。今回紹介している中では、比較的スポーティ指向の設計だが、街中の移動から休日のサイクリングまで幅広く使える扱いやすさも備えている。軽さとスポーティさを求めるエントリーライダーにとって、魅力的な選択肢となるだろう。

価格:143,000円(税込)

情報源: FARNA SL2 – KhodaaBloom

MERIDA SCULTURA RIM 100

photo_メリダジャパン

[スポーツ系]

MERIDAのロードバイクの中核を担うSCULTURAシリーズ。その設計思想を受け継いだSCULTURA RIM 100は、スポーティな走行性能を身近な価格で体験できるエントリーモデルだ。ステアリングコラムにまでカーボンを用いた、フルカーボンフォークを採用している。軽量アルミフレームは反応が良く、ロードバイクらしい伸びやかな加速を楽しめる。レースバイクの流れを汲みつつも、扱いやすさを重視したバランスの良い設計で、初めてのロードバイクとしても安心。

価格:134,200円(税込)

情報源: SCULTURA RIM(スクルトゥーラ リム)100|MERIDA公式オンラインショップ|MERIDA SHOP – メリダ公式オンラインショップ

TREK Domane AL 2

photo_トレック・ジャパン

[リラックス系]

TREKのDomaneシリーズは、快適性を重視したエンデュランスロードとして知られている。Domane AL 2もその思想を受け継ぎ、安定感のあるハンドリングと長時間走っても疲れにくい乗り味が魅力だ。なにより、リラックスした乗車姿勢が取りやすいジオメトリーが良い。アルミフレームにカーボンフォークを組み合わせ、ロードバイクらしい軽快さと快適性を両立。さらにこのモデルはディスクブレーキを採用しており、天候や路面状況に左右されにくい安定した制動力を確保している。これからロードバイクを始めたい人に安心感を与える。

価格:149,000円(税込)

情報源: Domane AL アルミロードバイク – Trek (JP)

ANCHOR RL6 CLARIS MODEL

photo_ブリヂストンサイクル

[バランス系]

2026年モデルとして登場したばかりのANCHOR RL6は、ロングライド志向のロードバイクとして設計されたモデル。アルミフレームながら快適性に配慮した設計で、距離を重ねても疲れにくい穏やかな乗り味が特徴だ。RL6はRL3と異なりディスクブレーキ仕様となっており、雨天時や下り坂でも安定した制動力を発揮する。日常のサイクリングから本格的なロングライドまで、幅広く付き合える1台だ。

価格:149,000円(税込)

情報源: RE6 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

そしてやっぱり、リアル店舗で買うのがおすすめ

ここまで、10万円台前半で購入できるロードバイクを紹介してきた。用品と合わせて20万円でロードバイクライフは、スタートできる。得体の知れない通販ブランドではなく、どれも信頼できるブランドの入門モデルで、性能面で大きな失敗は少ないだろう。

最後に強調したいのだが、初めてのロードバイクこそリアル店舗で購入する価値は大きい。ロードバイクには、複数の「サイズ」があり、そのサイズ選びやポジションの調整はもちろん、納車時の組み立て精度や初期点検などのアフターフォローが、後々の楽しさに直結するからだ。パンク修理や変速調整といった基本的なメンテナンスを相談できる場所があることは、長く安全に楽しむうえで大きな安心材料になる。ロードバイクを買うということは、単なる商品購入ではなく、長い付き合いの始まりでもあるのだ。

(SUGAI Gen)

新着記事はこちらからごらんください
自転車に関する読み物はこちらにもあります

須貝 弦

須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。