初心者におすすめのロードバイクと揃えておきたいグッズたち[2021年モデル版]


これから始めたい初心者におすすめのロードバイクを、CyclingEXが独断で紹介するとともに、揃えておくべきグッズについてもまとめてみた。

ロードバイク

ピックアップした各製品については、「この価格でこういった選択肢がある」という一例として受け取ってもらえればと思う。

※この記事は随時アップデートされる予定です。
[最終更新日:2020年12月21日]

10万円前後で買える「ちゃんとした」ロードバイク の例

ロードバイクと言っても、高いものから安いものまでいろいろあるが、慣例的に「初心者向け=安いエントリーモデル」が紹介されることがほとんどだ。実際には、自らを初心者と定義する「これから始める人」が、必ずしも「安いロードバイク」を求めているかというと、そうではない。とはいえ「始めてみたいけど、どれくらいハマるか未知数なものに、かけられる金額は限りがある……」という気持ちもわかる。

この記事では、名がとおったスポーツ自転車メーカーのエントリーモデルを例示することにした。イニシャルコストを抑えたいという気持ちは尊重しつつも「とはいえ、これくらいは必要だ」という意味を込めている。

ブレーキタイプに注目しよう

ロードバイクの例を挙げる前に、ブレーキの種類について紹介しよう。今、ロードバイクには「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」の2種類がある。

リムブレーキは、リム、つまりホイールの外周部分にブレーキシューを押し当てて制動するものだ。一方ディスクブレーキは、ホイールの中心付近にディスクローターがあって、そこにブレーキパッドを押し当てることで制動する。

ディスクブレーキには、さらに「機械式ディスクブレーキ」と「油圧式ディスクブレーキ」がある。どっちも機械ではあるのでちょっとおかしな呼び方だが、前者はワイヤーでブレーキを操作し比較的安価、後者は文字どおり油圧で操作するもので、比較的高価だ。今回紹介するディスクブレーキ搭載ロードバイクは、2台とも機械式ディスクブレーキ仕様だ。

リムブレーキは軽量でディスクブレーキよりは安価だが、雨の影響を受けやすい。ディスクブレーキは重さがあって少し値段も張るが、雨でも制動力が落ちにくい。ただし、機械式ディスクブレーキの場合は少々操作が重たく感じることもある。

初めてのロードバイクとしては、リムブレーキのほうが扱いやすいと感じる場面が多いだろう。もちろん、ディスクブレーキのメリットも大きい。今回はリムブレーキ5台、ディスクブレーキ2台をピックアップした。

(1) TREK Domane AL 2

アメリカの大手スポーツ自転車メーカー「TREK(トレック)」のエントリーグレード。初めての人でも乗りやすいように、ハンドル位置が高めにセッティングできる設計になっている。また、フェンダー(泥除け)やラック(キャリア)の取り付けにも対応しているので、通勤や通学、ツーリングなどに使いたい人にはぴったりだ。

変速段数(前×後ろ):2×8
ブレーキタイプ:リムブレーキ
価格:85,000円(税別)

リンク https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/バイク/ロードバイク/パフォーマンスロード/domane/domane-al/domane-al-2/p/33037/?colorCode=blue_black

(2) GIANT CONTEND 2

台湾を本拠地とし世界最大の自転車メーカーである「GIANT(ジャイアント)」のエントリーモデル。軽快な走行性能と快適性を両立させている。ハンドルの手前に、フラットハンドルの自転車と同じ感覚で操作できる補助ブレーキレバーを備えているので、ドロップハンドルが初めての人でも安心だ。

変速段数(前×後ろ):2×8
ブレーキタイプ:リムブレーキ
価格:86,000円(税別)

リンク https://www.giant.co.jp/giant21/bike_datail.php?p_id=00000032

(3) SPECIALIZED ALLEZ SPORT

「SPECIALIZED(スペシャライズド)」も、大手スポーツ自転車メーカーのひとつに挙げられる存在。ALLEZ(アレー)SPORTは、スポーツ性能と実用性の高さの二兎を追ったエントリーモデルだ。快適性の高いサドルと、耐久性に優れたタイヤを標準装備する。また、フェンダー(泥除け)やラック(キャリア)の取り付けにも対応する。

変速段数(前×後ろ):2×9
ブレーキタイプ:リムブレーキ
価格:105,000円(税別)

リンク https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g90021-6044/

(4) FUJI BALLAD Ω

日本の「日米富士自転車」という会社をルーツに持ち、今は海外の会社のブランドとなっている「FUJI(フジ)」は、レース向けの自転車だけでなく、ストリートに映えるスポーツ自転車にも力を入れている。「BALLAD Ω(バラッド オメガ)」もそんなストリート志向の1台で、今回取り上げている他のロードバイクがすべてアルミ製フレームなのに対して、BALLAD Ωは古くからある「クロモリ(鉄、スチール)」を使用し、落ち着いたたたずまいを見せる。

変速段数(前×後ろ):2×9
ブレーキタイプ:リムブレーキ
価格:108,000円(税別)

リンク https://www.fujibikes.jp/products/ballad-ω/

(5) ANCHOR RL3 CLARIS MODEL

「ANCHOR(アンカー)」は、日本を代表する自転車メーカーのひとつであるブリヂストンサイクルのスポーツ自転車ブランドだ。RL3は、ビギナーがロングライド(長距離サイクリング)を楽しめるように、快適かつよく前に進むように開発されたフレームを採用。本格的なスポーツサイクリングの入り口に、ぴったりな1台となっている。

変速段数(前×後ろ):2×8
ブレーキタイプ:リムブレーキ
価格:84,000円(税別)

リンク https://www.bscycle.co.jp/anchor/bikes/rl3_drop/index.html

続いて、ディスクブレーキを搭載したロードバイクをふたつ、紹介。

(6) GIANT CONTEND AR 4

先に紹介した「CONTEND 2」のディスクブレーキバージョンと言える存在だが、ただブレーキが変わっただけでなく、ちょっとした未舗装路に遭遇しても安心して走れるように、太めのタイヤを装備しているのが特徴だ。フェンダー(泥除け)も装着可能で、ツーリングの相棒にもよい。

ブレーキタイプ:ワイヤー引き(機械式)ディスクブレーキ
価格:105,000円(税別)

リンク https://www.giant.co.jp/giant21/bike_datail.php?p_id=00000028

(7) TREK Domane AL 2 Disc

コンセプトは、リムブレーキのDomane ALシリーズと同様。ただし、ディスクブレーキバージョンのこちらのほうがフレーム自体も新しい設計となっていて、質感を高めている。また、タイヤも太めだ。普段使いからロングライドまで幅広くカバーできるので、1台でいろいろ楽しみたい人にはありがたい。

ブレーキタイプ:ワイヤー引き(機械式)ディスクブレーキ
価格:105,000円(税別)

リンク https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/バイク/ロードバイク/パフォーマンスロード/domane/domane-al/domane-al-2-disc/p/33083/?colorCode=blue_black

2021年は自転車が入手しづらい!?

以上、7台の初心者におすすめなロードバイクを紹介した。なるべく入手しやすいものを選んだつもりではあるが、もしかしたら「欲しいものが、ない!」という状況になる……かもしれない。

というのも、スポーツ自転車はもともと生産量が多くない上に、ほとんどのメーカーが「イヤーモデル制」という、毎年何かしらのモデルチェンジ(大きいものなら完全新設計、細かいところならカラーチェンジなど)を行なってくるから、1度生産したものが売り切れたら、翌年度モデルが出るまで無い……ということになりがちだ。

しかも今は、新型コロナウイルスの流行により、自転車が世界的に注目されている。公共交通機関に頼らず移動できたり、近場でできるフィットネスとしてちょうどよかったりといったことで、ニーズが高まっているのだ。そのため、欲しいものがなかなか手に入らない可能性もある。

そんなときは、とにかく「信頼できる店(ショップ)」を探し、そこで購入できるものから選ぶことをおすすめする。


揃えておきたいグッズたち

さて、ロードバイクは自転車本体だけがあっても、楽しむことはできない。周辺グッズがある程度は必要だ。もちろんロードバイク本体さえあれば乗ることはできるが、グッズの有無によって「安全性」や「充実度」、そして「快適度」などが変わってくる。

このへんはぜひ持っておこう

必須アイテムとしては、以下のものが挙げられる。エントリーモデルの中から具体的な製品を例示するので「なるほど、ヘルメットはこれくらいの価格なのだな」といったことは、わかってもらえると思う。

ヘルメット:KABUTO RECT
価格:7,200円(税別)
https://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/rect/rect.html

命を守る最後の砦。

アイウェア:BBB Avenger
価格:7,400円(税別)
https://www.riteway-jp.com/pa/bbb/product/アヴェンジャー-bsg-57/

日差しだけでなく、跳ねてくる小石などから目を保護。

●グローブ(春夏):mont-bell ステンレスメッシュ サイクルフィンガーレスグローブ
価格:3,300円(税別)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130499

掌(てのひら)の保護に。

グローブ(秋冬):mont-bell クリマバリア サイクルグローブ
価格:3,500円(税別)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130547

冬から始める人は、もちろん冬用のグローブから入手しよう。

●ヘッドライト:CATEYE VOLT200
価格:4,500円(税別)
https://www.cateye.com/jp/products/headlights/HL-EL151RC/

USB充電式がおすすめ。

●テールライト:CATEYE RAPID micro AUTO
価格:3,900円(税別)
https://www.cateye.com/jp/products/safety_lights/TL-AU620/

同じくUSB充電式がおすすめ。

ベル:CATEYE OH-2400
価格:800円(税別)
https://www.cateye.com/jp/products/accessories/OH-2400/

ロードバイクにはベルが付属していないか、付属していても使いづらいものであることが多いので、別途購入するのがおすすめだ。

カギ:SERFAS COMBO LOCK CL-501
価格:2,100円(税別)
https://www.riteway-jp.com/pa/serfas/product/コンボロック-combo-lock/

盗難防止に。

ボトルケージ:TOPEAK Modula Cage EX
価格:800円(税別)

自転車をこいだときの発汗量は想像以上に多くて、水分補給を怠ると脱水症状になりやすい。そこで、フレームにドリンクホルダーを取り付けるのだが、これを自転車の世界では「ボトルケージ」と呼ぶ。ビギナーであれば、自転車用のボトルにも一般的な500ml前後のペットボトルにも対応できる製品が便利だ。

サイクルコンピューター(メーター):CATEYE VELO WIRELESS CC-VT230W
価格:5,000円(税別)
https://www.cateye.com/jp/products/computers/CC-VT230W/

「サイクルコンピューター」と聞くと大仰な印象だが、早い話が「メーター」だ。スマートフォンで代用しても構わないが、その際はスマートフォンをハンドルに装着するには何かしらのマウントやケースの類が必要。

ハンディツール:

出先でのちょっとしたトラブルや調整に対応するための携帯工具だ。

タイヤレバー:TOPEAK Mini 6 L
価格:1,500円(税別)
https://topeak.jp/tool/tol21600.html

出先でパンクしてしまった際は、予備のチューブに交換するのが早い。そのとき必要になるのがタイヤレバー。

予備チューブ:SCHWALBE チューブ SV-ML 15
価格:1,100円(税別)
http://www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97

チューブは、タイヤやホイールに応じて必要なものを選ぼう。

サドルバッグ:TOPEAK Aero Wedge Pack(Strap Mount)
価格:2,300円(税別)
https://topeak.jp/bag/bag21902.html

携帯工具や予備チューブをサドル下に格納するためのもの。

携帯ポンプ:

出先でのパンク修理に。

フロアポンプ:

タイヤの空気は少しずつ抜けていくので、こまめに空気を入れよう。自宅では大きな「フロアポンプ」を使おう。

パッド付きインナーパンツ
photo_モンベル

パッド付きインナーパンツ:

お尻が痛くならないようにする、パッド付きインナー。

ビンディングペダルデビューするなら

今回紹介したロードバイクは、基本的にはごくふつうのペダル(フラットペダル)が付属しているが、実はペダルが付属しないロードバイクも多い。なぜなら、ロードバイクではスキーのように、ペダルとシューズを固定する「ビンディング」が使われることが多いから。

これから始める初心者の場合は、いきなりビンディングペダルに挑戦せず、慣れてきてからでよいとは思う。もし初めからビンディングで乗りたいなら、そのためにペダルとシューズも予算に含めよう。

ビンディングペダル:SHIMANO PD-RS500
価格:5,262円(税別)
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano/PD-RS500.html

ビンディングシューズ:SPECIALIZED TORCH 1.0
価格:9,500円(税別)
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g61020-5541/

サイクリング専用のウェアを揃えるなら

続いて、サイクリング用ウェアの話を。

ロードバイク初心者が、ロードバイク用のウェアをばっちりまとう必要は、とくにないと思う。ただ、サイクリング用に開発されたウェアは、とにかく「快適」のひと言につきる。動きやすいし、どこかがすれて痛くなる……といったことも起きにくいのだ。春夏と秋冬に分けて、必要なアイテムと予算を大まかに紹介する。過去記事からの引用で許してほしい。

●春〜夏〜秋のお召し物

・半袖サイクリングジャージ
・サイクリングパンツ
・インナーシャツ
・ソックス
・グローブ
・ウインドブレーカー
・アームウォーマー
・レッグウォーマー

グローブは必須アイテムのほうに入っていますが、それ以外のものについてエントリーグレードで揃えると、だいたい税別3万円台半ばといったところでしょうか。

●冬のお召し物

・長袖ジャージ
・アウタージャケット
・ウインタータイツ
・長袖インナーシャツ
・ソックス
・ウインターグローブ
・ヘッドキャップ
・ヘッドバンド
・シューズカバー

これらをエントリーグレードで揃えると、税別5万円といったところでしょうか。冬物はどうしてもお金がかかりますね。

関連記事: [必需品]ロードバイクライフを楽しむために揃えたいグッズ・用品たち[2018-2019年版] – CyclingEX

とくに秋冬に関しては何を揃えればよいか悩ましいが、mont-bell(モンベル)のバイヤーズガイドが毎年充実しているので、本稿執筆段階での最新版を紹介しておこう。

リンク: モンベル | 快適なライディングのために! サイクルウエアガイド |

ちなみに「サイクリング用のウェアなんて買わないよ」と決め込んだとしても、それはそれで、アウトドア用などの高機能なアウターやインナーシャツの類が欲しくなるのがオチであり、結局お金はかかるので覚悟しておこう(そんなときもモンベルはコスパに優れおすすめではある)。

ロードバイクライフはコミコミ20万円が目安

さて、ロードバイク本体とグッズ類で、総額いくらになっただろうか。ビンディングペダルとサイクリング用のウェアは後回しとして計算してみると、グッズ類だけで税別56,650円となる(グローブは春夏物で計算)。10%消費税込なら、62,315円だ。

今回紹介したロードバイクの中でいちばん安価なANCHOR RL3 CLARIS MODELが、税別84,000円、税込92,400円。グッズとロードバイク本体を足すと、税込で154,715円となる。イニシャルの予算を20万円に設定すれば、残りの約45,000円でウェアが買える。

まあ、だいたいイニシャルで16万円〜20万円と思っておけばよいだろう。


以上、たいへん大雑把ではあるが、筆者が初心者におすすめしたいロードバイク本体、そしてぜひ揃えてほしいグッズ類について紹介した。

モノさえ揃えれば簡単に楽しめるというわけでもないが、まずモノがないことには始められないのも、自転車趣味の特徴。「おまかせパッケージ」みたいなものがない世界なので面倒なところもあるが、この記事で大まかな予算感を掴んでいただけたら幸いだ。

※本稿執筆段階では、多くのメーカー・代理店で2021年モデルが在庫僅少や納期未定といった状態になっています。詳しくは取扱販売店にお尋ねください。

(SUGAI Gen)