新田義貞が鎌倉に攻め上がる際に掘られたという「鎌倉井戸」

東京の多摩地区には、鎌倉時代からの古道の名残がいたるところに残されています。町田市内の「七国山」にある、この「鎌倉井戸」と呼ばれる史跡があるあたりも、そうです。

舗装路しかありませんが、坂が急なのでMTBで来ました。

鎌倉井戸というのは通称だそうですが、看板の説明を読みますと、新田義貞が鎌倉攻めの際にここを通り、井戸を掘って馬に水をやったのだとか。

これが当時からの井戸……なわけはないのですが、なんと地中のローム層には当時の遺構が眠っているそうです。

ここが鎌倉街道であったことを示す、石碑がありました。鎌倉街道や鎌倉往還と呼ばれる道はいくつかありますが、ここは北関東とを結ぶ「上道」だったそうです。この付近の現在の道路では、都道18号が「鎌倉街道」と呼ばれています。

あたりには掘割の遺構なんかもありますので、そういうのがおすきな方は自転車を置いて散策されるのもよろしいかと思います。

ちなみに、新田義貞が鎌倉を攻めたのは1333年のこと。関戸の戦いのあと、ここを通って鎌倉まで一気に攻め上がったのですね。

夕方に来たのですが、あたりをウロウロしていたら日が暮れてしまいました。

(Gen SUGAI)