2018-2019年のE-BIKEは楽しさと実用性を兼ね備えたコミュータータイプに注目


日本でもいよいよ出揃ってきた感のある、電動アシストスポーツ自転車「E-BIKE」。CyclingEXでは、そんなE-BIKEの中でも実用性と楽しさをあわせもった、コミュータータイプに注目します。

●E-BIKEのココがイイ!

E-BIKEは、二輪の車体にまたがりペダルをこいで前に進む……という意味では、自転車のユーザーインターフェイスそのものです。しかし、ゼロ発進から時速24kmまでモーターによるアシストがかかることで、ふつうの自転車にはないパワフルさと快適性を実現しています。

自転車に乗りたい人の誰もが、本気のスポーツ走行をしたいわけではありません。坂道や向かい風ではラクをしたい。とくに、自転車の乗る目的が「通勤」だったり「観光」だったりする場合は、とくにそうでしょう。しかし、そうは思いつつも「それでもやっぱり、自転車がいい」という気持ちに、いちばん寄り添ってくれる乗り物が、実はE-BIKEなのです。



●なぜコミュータータイプに注目するのか

CyclingEXがコミュータータイプに注目する理由、それは「いちばん趣味と実益を兼ねられる」から。近年のE-BIKEは趣味材であろうとする傾向が強いように思います。それ自体はまったく正しいことだと思っていますが、一般のユーザーに広く受け入れるためには「楽しい」と「便利」のバランスが取れていることも重要ではないでしょうか。

photoヤマハ発動機

リンク: NMAX – バイク・スクーター | ヤマハ発動機株式会社

例えば、125ccのスクーターのように。

そう考えると、クロスバイクのように自然に乗車できる車体をもち、アシスト力が長持ちして片道30kmを超えるような自転車通勤もこなし、荷物を積むなどの実用性を備え、かつ自転車としての楽しさも十分に体感できる——そんな、コミュータータイプのE-BIKEが魅力的に思えてくるのです。

そんなわけで、2018-2019年モデルから注目のE-BIKEを3台ピックアップします。なお、今後モデルチェンジ等があった場合、追加、差し替えを行うかもしれません。

●TREK Verve+:しっかり使えてリーズナブル

photo_トレック・ジャパン

世界有数のスポーツ自転車メーカーであるTREK(トレック)から登場したE-BIKEが、Verve+。クロスバイクのような車体に、これまた世界の電動アシストユニット市場を牽引するBOSCH(ボッシュ)のユニットを搭載しています。ディスクブレーキを採用し、前後にフェンダーが装着されているので、雨の日でも安心です。

ヘッドライトやテールライトは標準装備。

リアキャリアを取り付けることもできるので、距離が長い自転車通勤にもぴったり。

アシストモードは4種類。TREKのWebサイトにはアシスト航続距離が記載されていませんが、いちばんアシスト力が弱いエコモードであれば、約100kmの走行が可能とされています。

20万円台前半という価格設定も魅力的です。

photo_トレック・ジャパン

価格:213,000円(税別)
フレームサイズ:S、M、L
ユニット:ボッシュ
アシスト航続距離:約100km(エコモード)
重量:20.57kg(Mサイズ)

製品情報: eBike(電動アシスト) | Trek Bikes (JP)

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参考リンク: トレックの電動アシスト自転車(e-bike)「Verve+」誕生!予約受付中!

●MIYATA CRUISE:軽くてスマートな車体が魅力

photo_ミヤタサイクル

日本の自転車メーカー、MIYATA(ミヤタ)による「CRUISE」は、軽量なアルミフレームとフォークが特徴。大きなバッテリーをもち重たくなりがちなE-BIKEの中にあって、18.7kgという重量はなかなか立派。電動アシストではないシティサイクルと同じくらいの重量なのですから、万が一バッテリーが切れても絶望することはありません。

photo_ミヤタサイクル

このCRUISEも、ヘッドライトやテールライトは標準装備。そしてディスクブレーキも備えています。後からリアキャリアやフェンダー(ドロヨケ)を取り付けることも可能です。

アシストユニットは、シマノの「STEPS」を搭載します。アシストモードはHIGH/NORMAL/ECOの3種類。アシスト航続距離はNORMALで106km、HIGHモードで78km、ECOモードで115kmとなっています。

価格:269,000円(税別)
フレームサイズ:430mm、460mm
ユニット:シマノ・STEPS
アシスト航続距離:115km(エコモード)
重量:18.7kg

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製品情報: ミヤタサイクル

●YAMAHA YPJ-TC:すぐれた性能かつ「全部入り」の高級モデル

photoヤマハ発動機

電動アシスト自転車の先駆者であるヤマハ発動機が、この夏に投入した一連のE-BIKEニューモデルの中のひとつである「YPJ-TC」。ヨーロッパでトレッキングタイプと呼ばれる、通勤にもツーリングにも使える万能な性格をもったE-BIKEです。アシストユニットはもちろんヤマハ製。電動シストでもシティサイクルの「PAS」とは違い、エコモードやスタンダードモードではスムーズに、そしてパワーモードでは力強いゼロ発進を可能にし、気持ちよくスポーツ走行を楽しむことができます。

アシストモードとアシスト航続距離は、HIGH(91km)/STD(112km)/ECO(153km)/+ECO(237km)です。

YPJ-TCはヘッドライト、テールライト、フェンダー、キャリア、そしてディスクブレーキと、デイリーユースに必要な装備が「全部入り」。キャリアのサイドに装着できるバッグを買えば、背中にふたんもかからず快適な移動ができます。それがしかもE-BIKEとなれば、坂道の多い自転車通勤には最適でしょう。

価格はまさに125ccスクーター級ですが、その価値はあります。

価格:324,000円(税別)
フレームサイズ:S、M、L
ユニット:ヤマハ・PWseries SE
アシスト航続距離:153km(エコモード)
重量:22.6kg(Mサイズ)

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製品情報: YPJ – YPJ,YAMAHA | ヤマハ発動機株式会社

●フレームサイズは複数あるほうが親切

スポーツ自転車の多くは、ひとつの車種の中に、身長に合わせた複数のサイズ(フレームサイズ)が用意されています。そういったことが可能なのが、自転車の良さでもあるわけです。

これはE-BIKEについても同様で、フレームサイズが1種類しかないものよりは、2種類、3種類と用意されているほうが親切であると言えるでしょう。仮に適応身長が155cm〜185cmなどと書かれているE-BIKEがあったとしても(例えばですが)、155cmの人も185cmの人も満足できない、カラダに合っているとは言えないことが多いのです。

今回紹介した3台は、いずれも複数のフレームサイズを用意しています。


個人的なことですが、私は東京の新宿から私鉄の電車に30分ほど揺られた先の街に住んでいます。都心までの距離は30kmくらい。

片道30kmって、ロードバイクに乗っている人の多くにとっては余裕の距離ですよね。私も、週末のサイクリングで好きなところを走るのであれば、余裕です。

でも、これが通勤や仕事の移動で、自宅から都心まで30km走れと言われたら、ちょっとイヤだなと思います。他の交通に揉まれますし、坂もいくつかこなさなければなりません。少し遠回りでも、なるべく交通量が少なめで安全なルートを……と考えると、余計に坂が増えてしまったり。

そんなとき、ここで紹介したようなE-BIKEがあれば、自転車の楽しさを感じつつも、スムーズに移動できるのではないかと期待しています。

(Gen SUGAI)