コネタ:本当にあった怖い無灯火自転車

先週のある日の夜、最寄り駅から自宅近くまで徒歩で帰宅している最中のできごとです。

私は、歩道の無い道路で右側を歩いていました。前から、無灯火の自転車が走ってくるのがわかりました。私は暗めの色の上着を着ていましたが、街灯は十分にあり、そして私から見て前方に、アパート駐車場の照明が複数あって周囲を照らしていたので、私が歩いているのは向こうから見えているはずです(後日、夜に同じ場所を歩きましたが、通行人の顔が浮かび上がるくらいには明るい)。

とりあえず、私はできる限り右側を歩きました。

無灯火の自転車はそのまま近づいています。スマホなどをいじっているわけではなく、前は向いているようです。

無灯火の自転車がどんどん近づいてきます。

ぐんぐん近づいてきます。

そして、私を照らしている駐車場の明かりが、無灯火の自転車に乗る彼の顔もはっきりと照らした瞬間、とんでもないことに気づきました。

その若者は、前を向いているけど、どこも見ていないのです。

顔は前を向いているし、目も開いているけど、完全に「ぼんやりしている人」なのです。どこにも焦点が合っていないのです。駐車場の灯りに照らされている私にも気づいていません。無灯火も怖いけど、どこにも焦点合ってないのもっと怖い!

駐車場のクルマとクルマの隙間に向かって、全力で横跳びしました。横跳びなんて何年ぶりだ?

相手が声を上げたのは私が横跳びし終えた後でした。彼はいったい、何に声を上げたのでしょう……。

これからはポケットに、ブラケットが壊れた自転車用の小型USBライトを忍ばせておきたいと思います。

(Gen SUGAI)






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