自転車の所有台数が増える理由なんていくらでもある

昨日は「ロードバイクはオールロード1台あればよいのかも!?」と書きましたが、実際にはロードバイクを複数台所有している人も少なからずいます。ロードバイク以外にも、MTBだのフォールディングバイクだの、普段使いのクロスバイクだのと、自転車に興味がない人からすれば「なんで!?」という台数を所有している人もいるでしょう。

私自身、いま乗ることができる自転車だけでも、ロードバイク、グラベルロードバイク、MTB、クロスバイク、そしてふだん使い用のシティサイクルの5台を「運用」しています。

1人の人間は、理由をつけて何台の自転車を所有することができるでしょうか。もちろん「このスタイルが好きだ」「アレとコレは乗り味が別趣」などと言い始めれば何台でも所有できるのですが、今回は「それっぽい言い訳」「もっともらしい(へ)理屈」を添えて、考えてみましょう。

シチュエーションに応じたロードバイクを複数台所有する

昨日の記事「ロードバイクはオールロード1台あればよいのかも!?」は、1台で多様なシチュエーションに対応できるオールロードに着目しました。実際、TREK(トレック)のDomane(ドマーネ)シリーズ、とくにカーボンフレームのものは、グラベルも行けるし、エアロ性能だってすぐれているし、1台でかなりの用途をカバーできます。

しかし、逆に用途特化型で台数を増やしていくことだってできます。

・なんでもこなせるオールロード:メインバイクはこれ。
・エアロ性能が高いオールラウンダー:ヒルクライムや、アップダウンがあるレース用。
・エアロロード:サーキットでのエンデュランスレース用。

TREKのラインナップを例にとれば、DomaneもÉmonda(エモンダ)もMadone(マドン)も、それぞれに買うべき理由はあるわけです。

TREK Domane SL 6 Gen 4:659,890円(税込)
リンク: Domane SL 6 Gen 4 – Trek Bikes (JP)

TREK Émonda SLR 7:1,275,890円(税込)
リンク: Émonda SLR 7 – Trek Bikes (JP)

TREK Madone SLR 7 Gen 7:1,397,990円(税込)
リンク: Madone SLR 7 Gen 7 – Trek Bikes (JP)

旅バイクは別途用意する

年に1回は自転車でロングツーリングやキャンプに出かけたい。その際は荷物をたくさん積むし、舗装路以外も走る可能性があるし——となると、ツーリングにも使えるタイプのグラベルバイクが欲しくなりますね。

photo_アキボウ

FUJI JARI 1.5:225,500(税込)
リンク: JARI 1.5 | FUJI BIKE フジ自転車

うん、やっぱり必要です。

MTBだって目的別に揃えたい

グラベルライドをきっかけにオフロードの楽しさに目覚めて、MTBの世界へ——しかしMTBこそいろいろなものがあります。

・里山遊び用のハードテール
・「王滝」のようなイベントに出てみたいので軽量なフルサスバイク
・エンデューロレースには、それ用のバイク

というわけで、最低3台は欲しいところです。SPECIALIZED(スペシャライズド)を例に出すと、FUSEもEPICもENDUROも必要なのです。

SPECIALIZED FUSE COMP 29:280,500円(税込)※本項執筆段階ではセール中、詳細はリンク先で
リンク: 【Spring Sale対象】FUSE COMP 29 OLVGRN/SND L(L サテンオリーブグリーン/サンド): バイク|スペシャライズドオンラインストア

SPECIALIZED EPIC EVO EXPERT:990,000円(税込)
リンク: EPIC EVO EXPERT RSTDRED/BLZ/PRL S(S サテンラステッドレッド/ブレイズ/パール): バイク|スペシャライズドオンラインストア

SPECIALIZED ENDURO EXPERT:935,000円(税込)
リンク: ENDURO EXPERT OBSD/TPE S2(S2 サテンオブシディアン/トープ): バイク|スペシャライズドオンラインストア

フォールディングバイクは走行距離に応じて使い分け

週末、列車に乗ってちょっと遠くまで出掛けて、輪行サイクリング——そんなとき活躍するフォールディングバイクは、出先での散策がメインの場合と、ある程度の距離を走りたい場合とで使い分けるのが理想です。

短距離の散策なら、DAHON(ダホン)の「K3」で。

photo_アキボウ

DAHON K3:105,600円(税込)
リンク: K3 – PRODUCT | DAHON OFFICIAL SITE – ダホン 公式サイト

距離を伸ばしたいなら、Tern(ターン)の「Verge D9」で。

photo_アキボウ

Tern Verge D9:159,500円(税込)
リンク: Verge D9 | Tern Bicycles

おっと普段使いの自転車がないぞ

日常生活の中で気軽に乗れる自転車も、それはそれで必要です。ビンテージスタイルのクロスバイクなんかいいかな?ということで、RITEWAY(ライトウェイ)の「STYLES」を挙げてみます。

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

RITEWAY STYLES:86,900円(税込)
リンク: スタイルス クロスバイク | ライトウェイバイクブランドサイト


ほら、あっという間に10台だ。

理屈で考えても10台なんかすぐなんだから「かっこいい」「欲しい」「生えてきた」などさまざまな理由から、さらに自転車が増えてしまうのは明らかです。

それこそ、シクロクロスだ、カーゴバイクだ、E-BIKEもオンロードとMTBでそれぞれ欲しいなどと言い出したら、いくらでも増やせます。

複数台所有は意外と難しいが……

自転車を複数台所有し楽しむのは、難しいことです。置き場所や予算はもちろん、すべての自転車を常に完調に保つのはなかなか難しいことです。そして何より、自分という人間はひとりしかいません。

私自身は、自転車を増やしたいかというと、実は逆で、減らしたいと思っています。ロードバイクも、昨日の記事に書いたようにオールロード1台あればそれ以上はいらないのでは?と、本当に考えています。

それでも、何かと理由をつけ、そしてあるときは理由もなく自転車を増やしていってしまうその気持ち、所有自転車が二桁まで行ったことはない私でも、なんだかよくわかるような気がするんです。

だって、人生は一度きりなんだもの。

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(SUGAI Gen)

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