帝人と富士通がカーボンフレームのリサイクル工程を可視化する実証プロジェクトを開始

帝人と富士通が、自転車メーカーとともに「資源循環における環境価値化実証プロジェクト」を開始したと発表しています。

帝人株式会社(注1)(以下、帝人)および富士通株式会社(注2)(以下、富士通)は、このたび、炭素繊維強化プラスチックを使った自転車フレームの製造・販売を行うV Frames GmbH(注3)(以下、V Frames社)ならびに自転車メーカーのE Bike Advanced Technologies GmbH(注4)(以下、Advanced Bikes社)とともに、自転車のフレームに用いられるリサイクル炭素繊維の「資源循環における環境価値化実証プロジェクト」を開始しました。

情報源: 帝人と富士通、自転車フレームに用いられるリサイクル炭素繊維の「資源循環における環境価値化実証プロジェクト」を開始|富士通株式会社のプレスリリース

帝人と富士通のほかにプロジェクトに関わるのは、ドイツのフレーム製造会社「V Frames GmbH」と、同じくドイツのE-BIKEメーカー「E Bike Advanced Technologies GmbH」。プロジェクトの目的は、次のように説明されています。

・自転車業界の資源循環における環境価値化のため、自転車フレームに使用される材料の資源や環境負荷に関する証跡データを収集・管理するとともに、そのプロセスの実現性を評価し、可視化したデータの価値を検証すること。

もともとV Framesがリサイクル素材を使った、そしてリサイクル可能なカーボンフレームを製造し、そのフレームを使ったE-BIKEがE Bike Advanced Technologiesから製品化されていました。リサイクルのプロセスを可視化し、証跡データを開示することで、リサイクル炭素繊維の価値を確かなものにしていこうという取り組みです。もちろん、今後は自転車以外の分野への展開も期待されます。

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自転車のカーボンフレームについても、リサイクルに取り組んでいる企業はあるものの、まだまだ廃棄されるフレームが多いのも事実。今後は、資源循環の取り組みと無縁ではいられないはずでしょう。

(SUGAI Gen)

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