見た目に反して積載量が控えめなマキタの電動アシスト自転車「BY001GZ」

電動工具メーカーのマキタが、新たに「電動アシスト自転車 BY001GZ」を発売しています。価格は、298,000円(税別、バッテリーと充電器は別売)。

photo_マキタ

マキタは、工具メーカーから「充電のマキタ」へと変革し、充電式製品のラインナップを工具以外にも分野にも広げています(参考)。その流れの中で出てきたのが、今回の電動アシスト自転車です。シートチューブ後方にマキタの「40Vmax」シリーズバッテリーを搭載するケースが備わっているのが、外観上の特徴になっています。

24インチの肉厚タイヤや、ごついリアキャリアなどがいかにもタフそうな印象を与えます。ただし「印象」の域を出ない面があり、リアキャリアの耐荷重が10kg、フロントキャリアの耐荷重は6kgと、かわいらしいスペックとなっています。

図_マキタ

アシストユニットは、前ハブモータータイプ。アシストモードは強/中/弱——の3段階を備えます。バッテリーと充電器は別売で、同社の40Vmaxから選ぶことになるので、どれを使うかによって1充電あたりのアシスト走行距離も異なります。

バッテリーを除いた車両重量は、22.9kg。バッテリーのスペックは、こちらのWebサイトがわかりやすくまとまっていました。

情報源: マキタ BL4080F 40Vmax 8.0Ahバッテリーを発売、国内市場最大容量バッテリー | VOLTECHNO

マキタのカタログには、下記のように掲載されていました。

マキタ製品カタログより

いちばん大きいBL4080Fが重量1.9kgとのことなので、自転車本体と合わせると25kg弱となります。見た目の割には、軽量とはいえそうです。

電動アシスト自転車 BY001GZの価格は、298,000円(税別)。加えて、バッテリーと充電器が必要となります。

リンク: 電動アシスト自転車 BY001GZ /株式会社マキタ


ここで、パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンのビジネス向け電動アシスト自転車3車種と、ブリヂストンの通学向け電動アシスト自転車を見てみます。

情報源: 【公式】パートナー・DX|電動アシスト自転車/自転車|Panasonic

情報源: PAS GEAR-U – 電動自転車 | ヤマハ発動機

情報源: アシスタ ビジネス | [街乗り自転車]その他自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

情報源: ステップクルーズ e | [街乗り自転車]通学・通勤向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

ビジネスモデル3車種はクラスSキャリア(30kgまで)を、ステップクルーズeはクラス27キャリア(27kg)までを備えます。アシスト走行距離も実用上問題ありませんし、いずれも20万円前後で購入可能です。

●車体重量およびリアキャリア耐荷重比較

パナソニック パートナー・DX:車体重量36.7kg、リアキャリア耐荷重 30kg
ヤマハ PAS GEAR-U:車体重量34.8kg〜35.1kg、リアキャリア耐荷重 30kg
ブリヂストン アシスタビジネス:車体重量35.7kg、リアキャリア耐荷重 30kg
ブリヂストン ステップクルーズ e:車体重量27.7kg、リアキャリア耐荷重 27kg
マキタ 電動アシスト自転車 BY001GZ:車体重量(バッテリーを除く)22.9kg、リアキャリア耐荷重 10kg

マキタ BY001GZは、タフな見た目の割には車体が軽く(バッテリーを搭載してもステップクルーズeより軽い)、その分リアキャリアの耐荷重はかなり控えめです。バッテリーの充電が切れた際には、マキタ BY001GZにアドバンテージがあります。

ただ、パナソニック/ヤマハ/ブリヂストン——の3社ですと、ショッピングモデルであってもクラス18(18kgまで)やクラス27(27kgまで)のリアキャリアが備わっていることが多いので、マキタ BY001GZがいかに控えめかわかります。

[追記] 例えばヤマハ PAS GEAR-Uの場合、乗員と荷物の積載重量は最大100kgまで対応します。つまり乗員70kg、荷物30kgは許容範囲です。

(SUGAI Gen)

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