SPECIALIZED(スペシャライズド)が、アルミフレームのXC向けMTB「CHISEL(チゼル)」のモデルチェンジを発表した。

無駄な部材を削ぎ落としたDSW(D’Aluisio Smartweld Technology)によるM5アルミフレームを採用し、もちろんBOOST 148仕様、十分な軽さと走破性の高さをもっていた従来のCHISEL。とてもお買い得感のある価格設定もあって人気だったが、比較的早めのフルモデルチェンジとなった。

2018年モデルで登場した従来のCHISELは、いくつか「宿題」を抱えていたのも事実だろう。登場時点ではヘッドアングル69.8°はふつうだったが(むしろ「少し寝かせた」と言われていたくらい)、その後はXCモデルもヘッドアングルがより寝かされる傾向になった。実際、2019年に登場したSPECIALIZEDの「EPIC HT」は、ヘッドアングルが69.8°から68.5°へと変更されている。

もうひとつはシートポスト。従来モデルは27.2mm径で快適性を狙っていたが、その後は「XCバイクでもドロッパーシートポストを使いたい!」という流れになった。そしてEPIC HTは、シートポスト径が27.2mm→30.9mmへと変更された。
CHISELが「本気でも遊びでも楽しめる本格派のアルミXCハードテール」としてトップに君臨するには、この宿題はしっかりこなさなくてはならなかったし、今回のフルモデルチェンジでそれは果たされたというわけ。
「FUSE買おうと思ってたけどやっぱりCHISELいいかも……」という人も、多いのでは。
ランナップは以下2モデル。
●CHISEL BASE

価格:165,000円(税込)
●CHISEL COMP

価格:198,000円(税込)
スペック等は、SPECIALIZEDのWebサイトもしくはオンラインストアで。
リンク: バイク/マウンテンバイク/CHISEL|スペシャライズドオンラインストア
(SUGAI Gen)


1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。