満員電車から逃れたい!? 通勤におすすめの自転車10選[2020年版]

都市圏における電車通勤って、やっぱり苦痛じゃないですか?

そんな通勤地獄から解放されたいならぜひ検討したいのが「自転車通勤」です。

電車通勤のここが嫌だ!

私自身、かなり久しぶりに電車通勤をする身になってみて感じるのは、やはり電車通勤はストレス源であるということ。

通勤で利用する路線は昔とくらべると混雑も緩和され、また、時差通勤もしているので「ギュウギュウに混んでいて嫌だ」という思いは少なくなりました。

ただ、通勤時間帯に多くの人が集まると、否応なしにちょっとアレな人と遭遇する頻度も上がります。例えば、ドアの前から絶対どかない人とか、意地でもスマホをいじるスペースを確保するために詰めない(要するに老眼)人とか。そういうのが地味にメンタルに響く——という人、少なからずいるはずです。

それに、インフルエンザや新型肺炎をもらってしまわないかも心配ですよね。

そこで別の通勤手段として考えたいのが「自転車」です。もちろん自転車通勤にも別のストレスやリスクがあるわけですが、サドルに跨ってペダルを漕いでいる間はひとりの世界に入っていることができるので(当たり前ですが周囲の交通に注意は払いますよ)、電車通勤の苦痛からは解放されることが期待できるでしょう。

まあ、そんな屁理屈を言いつつ、通勤にぴったりな自転車を紹介しようというのが今回の主旨なわけです。以下、10種類紹介します。

電動アシスト自転車

YAMAHA PAS minä

photo_ヤマハ発動機

まずは電動アシスト自転車から紹介。シティサイクルタイプのヤマハ・パス ミナは、手前にひかれたハンドルやレザーテイストのハンドルグリップ&サドル、そしてやわらかい曲線を描くフレームが醸し出すクラシカルな雰囲気が魅力。リヤ用チャイルドシート(別売)を装着することもできます。

価格:124,000円(税別)

リンク: PAS minä – 電動自転車 | ヤマハ発動機

BRIDGESTONE HYDEE II

photo_ブリヂストンサイクル

通勤途中にお子さんの送り迎えがあるなら、自転車はコレで決まり。ブリヂストンサイクルと雑誌「VERY」とのコラボで生まれたハイディ ツーは、性別を問わず乗れるスタイリッシュな子供乗せ電動アシスト自転車。デザインだけではなく、ブレーキをかけたときなどに充電を回復するので長い距離を走ることができるなど(充電回数が少なくて済む)、機能も充実。

チャイルドシートはリヤにひとつ標準装備で、別売のフロントチャイルドシートを取り付ければ幼児二人乗り対応です。

価格:154,800円(税別)

リンク: ハイディツー | 子ども乗せ 電動アシスト自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

BRIDGESTONE TB1e

photo_ブリヂストンサイクル

こちらのTB1eは、クロスバイクタイプの電動アシスト自転車。しっかりとした作りのフレームで適度にスポーティな走りが可能です。前輪にアシストモーターを搭載していて、上のハイディ ツーと同様にブレーキをかけたときなどに充電を回復する機能があり、最長130kmのアシスト走行距離を誇ります。

価格:129,800円(税別)

リンク: TB1e | [通学・普段使い自転車]通学・通勤向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

関連記事: 写真で見るTB1e:実用的で乗りやすい電動アシストクロスバイク – BRI-CHAN

E-BIKE(スポーツタイプの電動アシスト自転車)

GIANT ESCAPE RX-E+/Liv ESCAPE RX W-E+

ESCAPE RX-E+ photo_GIANT
Liv ESCAPE RX W-E+ photo_GIANT

ESCAPE RX-E+は「E-BIKE」と呼ばれる、本格的なスポーツ走行性能を備えた電動アシスト自転車です。通常の自転車版の「ESCAPE RX」シリーズがもつ乗りやすくて軽快、そしてスポーティな走りといったコンセプトはそのままに、坂道や強い向かい風も気にしないパワーを手に入れました。そして、一充電あたりの走行距離はなんと最長225km!

ユニセックスモデルはGIANT(ジャイアント)ブランド、そして女性向けモデルは「Liv(リブ)」ブランドから発売されています。

価格:280,000円(税別)

リンク: 2020 Liv Cycling | ESCAPE RX W-E+

リンク: 2020 GIANT Bicycles | ESCAPE RX-E+

クロスバイク

GIANT ESCAPE R3/Liv ESCAPE R3 W

ESCAPE R3 photo_GIANT
ESCAPE R3 W photo_GIANT

ESCAPE R3は、クロスバイクと呼ばれる実用性とスポーツ性能を両立させた自転車の中では高い人気を誇っています。シティサイクルと比べたとき、持ったとき明らかに軽いのはもちろん(Sサイズで10.7kg)、乗ってみても実に軽快、かつ乗りやすい理想的な1台。手に入れやすい価格設定も魅力です。

ユニセックスモデルはGIANT(ジャイアント)ブランド、そして女性向けモデルは「Liv(リブ)」ブランドから発売されています。

価格:52,000円(税別)

リンク: 2020 GIANT Bicycles | ESCAPE R3

リンク: 2020 Liv Cycling | ESCAPE R3 W

[2020/7/2 追記]

GIANT ESCAPE R3とLiv ESCAPE R3 Wの2021年モデルが発表されています。

関連記事: GIANTがESCAPE R3の2021年モデルを先行発売 – CyclingEX

関連記事: Livから女性のためのクロスバイク「ESCAPE R3 W」2021年モデル発売 – CyclingEX

ロードバイク

TREK Domane AL 3/Domane AL 3 Women’s

Domane AL 3 photo_トレック・ジャパン
Domane AL 3 Women’s photo_トレック・ジャパン

ロードバイクは、オンロードの走行性能に特化した自転車。舗装された道しか使わず、ある程度の距離を自転車通勤したいのであれば、ぴったりな選択肢です。ただ、通勤がメインなら高級な自転車は必要ありません。TREK(トレック)のDomane AL 3(ドマーネ AL 3)のような、エントリーモデルが使いやすいでしょう。

キャリア等(別売)装着時 photo_トレック・ジャパン

前傾姿勢が強くなりすぎない設計なので街乗りでも使え、しかもオプションでキャリアやフェンダーの取り付けにも対応、そしてライトなどもスマートに取り付けできるように配慮されています。

価格:105,000円(税別)

リンク: Domane AL 3 | Trek Bikes (JP)

リンク: Domane AL 3 Women’s | Trek Bikes (JP)

MTB(マウンテンバイク)

MERIDA BIG.NINE 100/BIG.SEVEN 100

BIG.NINE 100 photo_ミヤタサイクル
BIG.SEVEN 100 photo_ミヤタサイクル

MTB(マウンテンバイク)は文字通り山道を走るための自転車ですが、通勤ルートに川沿いなどの未舗装路がある場合や、多少の雨なら自転車で行きたいというひとにはぴったり。

MTBにもさまざまなジャンルがありますが、MERIDA(メリダ)のBIG.NINE 100(ビッグナイン100)とBIG.SEVEN 100(ビッグセブン100)は、本格的なMTBのエントリーモデルとしてしっかりとした性能をもちつつ、街乗りにも使えます。

MERIDA BIG.NINE 100は29インチホイール、BIG.SEVEN 100は27.5インチホイールです。フレームの大きさも違うので、自転車ショップに相談し体格に応じて選びましょう。

価格:84,900円(税別)

リンク: メリダ -MERIDA- | ラインナップ | マウンテンバイク | BIG.NINE 100

リンク: メリダ -MERIDA- | ラインナップ | マウンテンバイク | BIG.SEVEN 100

グラベル&アドベンチャー

RITEWAY SONOMA ADVENTURE

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

ロードバイクのようにドロップハンドルが付いているけれど、タイヤが太く、未舗装路を含むサイクリングを楽しめるジャンルのグラベルロードやアドベンチャーロードと呼ばれるジャンルの自転車。その性能は街乗りでも活きます。

RITEWAY(ライトウェイ)のSONOMA ADVENTURE(ソノマアドベンチャー)は、細いクロモリ(鉄)フレームをもち、ツーリングに必要な基本性能を押さえた自転車です。オンロード向きの700Cと、オフロードにも対応する650Bの2種類のホイール径が選べます。

価格:89,800円(税別)

リンク: ソノマ アドベンチャー クロスバイク | ライトウェイバイクブランドサイト

ミニベロ

FUJI HELION

photo_アキボウ

小さくてかわいらしい小径車(ミニベロ)を通勤に利用するメリットはなんでしょう。個人的には、小回りが利くことはもちろんですが、そのスタイルゆえに周囲の人に威圧感を与えないことにあると思っています。

FUJI(フジ)のHELION(ヘリオン)は、細身のクロモリフレームやスキンサイドのタイヤなどクラシカルなデザインが魅力で、スーツからカジュアルまでどんなファッションにも合わせやすい1台です。

価格:66,000円(税別)

リンク: HELION|FUJI BIKE フジ自転車

フォールディングバイク(折りたたみ自転車)

DAHON Route

photo_アキボウ

最後に紹介するのは、フォールディングバイク(折りたたみ自転車)。

世界的に名を知られるフォールディングバイクブランド「DAHON(ダホン)」のRoute(ルート)は、エントリーモデルながらフェンダーやスタンドを標準装備し、実用性にすぐれた1台。

自宅で保管する際には折りたたんでしまえば場所を取りませんし、通勤途中にパンクや故障などのトラブルがあっても、タクシーや電車などで移動できるのは安心です。専用の収納袋(輪行袋)も買っておくとよいですよ。

価格:50,000円(税別)

リンク: Route – PRODUCT | DAHON OFFICIAL SITE – ダホン 公式サイト


できる人から始めよう

というわけで通勤にぴったりだと思う自転車を独断で10種類ピックアップしてみたわけですが、最後に「自転車通勤するべきかどうか」を改めて考えたいと思います。

個人的には、自転車通勤というものは「無理してまでやるものではない」そして「ルール違反をしてまでやることではない」と思っています。

例えば体力的にあきらかにしんどい距離やコースを通勤して疲労困憊になったり、クルマの通行が多く速度も高い道路をを怯えながら走ったり——といったことはできれば避けたいものですし、そこを無理する理由はないでしょう。無理したところで、満員電車とはおさらばできても別のリスクが高くなってしまいます。

また、会社で自転車通勤が禁止されているのであれば、隠れてまでやるほどのことでもないと感じます。

満員電車から解放される一方で、別のリスクが生じることは肝に命じておきましょう。「どちらを選ぶか?」という問題なのです。

無理してまで自転車通勤をする必要はありません。できる人から、やりましょう。

(SUGAI Gen)