クロスバイク、ロードバイク、ミニベロ……街で見かける自転車のジャンルをおさらい

街で見かける自転車の種類・ジャンルについて、大雑把ではありますが紹介します。

[最終更新 2020/11/28]

●シティサイクル

photo_ブリヂストンサイクル

日常生活の中でよく使われる、ごくごくフツーの自転車。いわゆる「ママチャリ」は、女性向けのシティサイクルを指したものと言えるでしょう。低速度でのんびり走るのが得意分野なのは、自転車が歩道を走行するのが当たり前になってしまっている状況にあっては当然か。もちろん、ふだんの使い勝手は最高です。

●MTB(マウンテンバイク)

photo_ジャイアント

文字通り、山みち、オフロードを走るための自転車。ごついフレームと太いタイヤでオフロードの走行性能に優れていますが「山みち」「オフロード」といっても実にいろいろなシチュエーションがあり、競技も遊びかたも多岐にわたっているため、MTBと呼ばれる自転車の中にもさらに細かいカテゴリーがあります。入門モデルには、街乗りにも使えるものが多くあります。

なお、カタチだけMTBで、オフロード走行を禁止されている街乗り自転車は「マウンテンバイク類型車」(通称:ルック車)と分類されます。街中でよく見かけますね。

●ロードバイク

photo_トレック・ジャパン

舗装路を速く走るための自転車がロードバイクです。細いタイヤとドロップハンドル、前傾姿勢が特徴です。ホイールは「700C」というサイズがほとんど。舗装が良い日本の都市部では街乗りにも適しているのですが、高価なものが多く、駐輪場所に気を遣いますし、盗難のリスクもあります。

●クロスバイク

photo_トレック・ジャパン

クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイク(MTB)の中間的な自転車で、軽くて速くて、しかも乗りやすいという特徴を持っています。ロードバイクと同じ「700C」サイズのホイール、そしてMTBとロードバイクの中間の太さのタイヤを装備するのが一般的です。

●ミニベロ

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

20インチ前後の小さな車輪を持った自転車です。シティサイクル(ママチャリ)の範疇だと「ミニサイクル」、スポーツ車の範疇だと「ミニベロ」と呼ばれるのが一般的。車輪が小さい自転車はショック吸収性能に劣り、乗り心地が固くなりがちのが弱点。

●フォールディングバイク(折りたたみ自転車)

photo_アキボウ

クルマのトランクに積んだり、電車に載せたりするのに便利なフォールディングバイク(折りたたみ自転車)。折りたたんだ際のサイズを小さくするために、20インチ等の小さな車輪を採用するものが主流です。

●ピスト/シングルスピード

photo_アキボウ

ピストは、変速ギアがなく、足を止めても自転車が前に進む「フリー」が付いていない、いわゆる「固定ギア」の自転車。競輪やトラック競技の自転車と仕組みは同じです。ブレーキは付けましょうね。

固定ギアではなくフリー付きにしたもの(シングルスピード)、どちらでも使えるものなどもあります。MTBにもシングルスピードがあります。

●BMX

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

BMXは「バイシクルモトロス」の略。ダート中心のサーキットで速さを競うもの、障害物やジャンプ台のある場所でトリックを競うもの、舗装されたところでトリックを競うものなどいろいろあります。変速ギアはありません。フロントブレーキが付いていない場合は、専用のパークなどで遊びましょう。


今回子ども車やジュニアスポーツ車は省きました。他にもいろいろなジャンルの自転車、もしくは特定のジャンルに当てはまらない自転車がありますが、主だったところを紹介しました。

(SUGAI Gen)