あなたにおすすめの自転車保険がきっと見つかる……え?知らないうちに入ってる?自転車保険とはナンだ?

近年、自転車保険の必要性について耳にする機会が多いですね。自転車保険を義務化する地方自治体もあります。ところで、自転車保険ってそもそもなんでしょうか。人によっては、もう自転車保険(に相当するもの)に入っているかもしれません。

[最終更新 2018/11/18]

自転車保険とはそもそもナンだ!?

自転車保険とは、基本的には「個人賠償責任保険」+「傷害保険」です。

そして、個人賠償責任保険に入っていれば、それは自転車保険に入っているのと同じ意味になります。



個人賠償責任補償:自動車保険や火災保険の契約時に「個人賠償責任補償特約」をセットしている人も多いのでは。自転車事故は個人賠償責任補償特約でもカバーできます。本人だけでなく家族もカバーできる。団体保険や共済で特約を付けている可能性も。

傷害補償:わかりやすくいえばケガに対する補償です。傷害保険に入っていなくても生命保険で傷害特約を付けているケースは多いのでは。

シティサイクル等の場合は販売店で「TSマーク」を貼付されていることも多いでしょう。自転車店で点検整備を受けることでマークが貼られ、個人賠償責任補償(自転車乗車中限定)もついてきます。ただし示談代行サービスはありません。

自転車利用者に自転車保険への加入を義務付けている自治体でも、各種保険や共済等の個人賠償責任補償があれば、それで良いことになっているのです。

例:埼玉県
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/jitensya/jitensyajyourei.html

自転車保険の特徴

では自転車保険と謳われているものの特徴は、どこにあるのでしょうか。

自転車利用をターゲットに、個人賠償責任補償/傷害補償/示談代行の3点がわかりやすくまとめられていることに尽きます。基本的には、本人だけでなく家族もカバーできます。

示談代行は近年の個人賠償責任保険では付いていることが多いが、さすがに自転車ロードサービスは無い。

また、au損保では、自転車ロードサービスを提供しています。

業務中の自転車事故は個人賠償責任補償の対象外

仕事で自転車に乗っている時の事故は、自転車保険では補償されません。個人事業主等が業務で自転車に乗っているときの事故も補償されないのです。例えば配達業務などがあてはまります。事業者は、事業者向けの賠償責任保険に加入しましょう(会社では、入っているはずです)。

なお、TSマークは自転車の本体に付帯した保険で、業務中の自転車事故でも補償されるのが大きな特徴となっています。

自転車保険選択のポイント

すでに説明したように、すでに個人賠償責任補償や傷害補償がついた保険に契約していないか確認しましょう。

その上で、

(1)掛け金
(2)自転車で相手にケガをさせたときの補償内容
(3)自転車で自分がケガをしたときに補償内容
(4)示談代行サービスの有無
(5)自転車ロードサービスの有無
(6)業務中の補償の有無
(7)対象年齢

……について確認しましょう。



というわけで、ようやくですが、代表的な5社(者)6種類の自転車保険についてみていきます。なお、以下では各保険商品の代表的なプランのみを紹介しています。

●au損保「自転車向け保険 Bycle」(シルバー)

au損保の商品だが、もちろんauユーザー以外も加入可能。auユーザーなら「auかんたん決済」が利用できる。自転車ロードサービスが大きな特徴。他のプランもあり。

月額保険料:600円
個人賠償補償限度額:3億円
入院日額:12,000円
通院日額:自転車事故の場合2,000円
死亡:800万円
後遺障害:最高800万円
示談代行:〇
自転車ロードサービス:〇
業務中の事故に対する補償:×
対象年齢:〜74歳

※後遺障害は補償は1~7等級。
※自転車事故以外では傷害補償内容が異なります。詳しくはリンク先でご確認ください。

情報源: 自転車保険ならau損保の「Bycle(バイクル)」|au損保

●セブンイレブン「自転車向け保険」(お1人様プラン)

セブンイレブンに設置されているマルチコピー機で申し込みでき、比較的リーズナブルなのが特徴。他のプランもあり。

年間保険料:3,990円
個人賠償補償限度額:3億円
入院日額:4,000円
通院日額:なし
死亡:290万円
後遺障害:最高290万円
示談代行:〇
自転車ロードサービス:×
業務中の事故に対する補償:×
対象年齢:〜69歳

※後遺障害は補償は1~7等級。
※手術保険金あり。

リンク: 自転車向け保険 | セブン‐イレブンで入る保険(三井住友海上)

●全日本交通安全協会・自転車保険制度「サイクル安心保険」(プランA)

交通安全協会が募集する自転車保険。自転車による事故に絞った補償内容で、リーズナブル。個人賠償補償は家族全員を補償。他のプランもあり。

年間保険料:1,230円(Web申し込み)
個人賠償補償限度額:1億円(家族全員を補償)
入院日額:なし
通院日額:なし
死亡:なし
後遺障害:なし
示談代行:〇
自転車ロードサービス:×
業務中の事故に対する補償:×
対象年齢:制限なし

※自転車による事故に限る。

リンク: 自転車会員保険|一般財団法人 全日本交通安全協会

●全日本交通安全協会・自転車保険制度「サイクル安心保険」(プランB)

交通安全協会が募集する自転車保険のうち、本人への補償があるタイプ。やはり自転車による事故に絞った補償内容となる。個人賠償補償は家族全員を補償。

年間保険料:1,230円(Web申し込み)
個人賠償補償限度額:1億円(家族全員を補償)
入院日額:2,000円
通院日額:なし
死亡:1,000万円
後遺障害:最高1,000万円
示談代行:〇
自転車ロードサービス:×
業務中の事故に対する補償:×
対象年齢:制限なし

※自転車による事故に限る。

リンク: 自転車会員保険|一般財団法人 全日本交通安全協会

●JCB「JCBトッピング保険」(自転車プラン・基本)

JCBカード会員限定の自転車保険。JCBユーザーなら検討してみては?JCBカードのWebサイトから手続き可能。他のプランもあり。

月額保険料:280円
個人賠償補償限度額:1億円
入院日額:1,000円
通院日額:なし
死亡::100万円
後遺障害:最高100万円
示談代行:〇
自転車ロードサービス:×
業務中の事故に対する補償:×
対象年齢:20〜69歳

※手術保険金あり。
※JCBカード会員限定。

情報源: 自転車プラン | 新規開設!JCB「トッピング保険」 | JCBカードのおすすめ保険

●赤色TSマーク付帯保険

自転車安全整備士が整備した普通自転車に貼付される「TSマーク」に付帯する保険。青色と赤色がありますが、ここでは赤色を紹介。自転車本体に付帯し搭乗者を問わず、事業で自転車を使う際にも有効。

年間保険料:整備代として1,000円〜2,000円程度(販売店による)
賠償補償限度額:1億円
入院日額:なし
通院日額:なし
死亡:100万円
後遺障害:一律100万円
示談代行:×
自転車ロードサービス:×
業務中の事故に対する補償:〇
対象年齢:制限なし

※本人に対する後遺障害の補償は1~4等級のみ

情報源: 公益財団法人 日本交通管理技術協会

情報源: 赤色TSマーク l 公益財団法人日本交通管理技術協会

関連記事: 搭乗者を問わず業務での利用もカバーする自転車の保険!?「TSマーク」についておさらいする – CyclingEX

おわりに

いかがでしたか?

少し小難しい話になってしまいましたが、実は多くの人がすでに自転車保険に入っている状態であること、それを踏まえたうえでに自転車保険ならではの特徴がおわかりいただけたでしょうか。

まだ自転車保険に入っていない、もしくは自分の加入状況がわからないという方は、ぜひこの機会に確認・検討してみてください。

※情報の正確性には万全の注意を払っておりますが、掲載されている情報はご自身の責任においてご利用ください。

(Gen SUGAI)