GIANT 2016年モデル:バイクパッキングの要素を取り込んだオールラウンダー「TOUGHROAD SLR」シリーズとアクセサリー群

近年、MTBにフレームバッグやハンドルバッグ等を取り付けて、荷物をたくさん積んでキャンプツーリング等を楽しむ「バイクパッキング(Bikepacking)」が海外で盛り上がっているようですが、それに呼応するようなニューモデルがジャイアントから登場しました。「TOUGHROAD SLR(タフロードSLR)」シリーズです。

そのものズバリではなく「呼応するような」と書いたのは、バイクパッキングではあまり使わない(使う人ももちろんいますが……“bikepacking”で画像検索すれば雰囲気がわかります)キャリアやパニアバッグにも対応するからです。

ともかく、製品を見ていきましょう。

●TOUGHROAD SLR 1

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上位モデルの「TOUGHROAD SLR 1」です。ALUXX-SLRグレードの軽量アルミフレームにカーボンリジッドフォーク(アルミコラム)の組み合わせで、ホイールサイズは29インチとなっています。そしてTOUGHROAD SLR 1では、前後のキャリアが標準装備されます。

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グラベルロードの「REVOLT」に、少し雰囲気が似ているようにも思います。

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ヘッドチューブ付近。上下異径のテーパーヘッドです。

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ワイヤーカバー&フェンダーも装備。

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シートポストは、最近のGIANTではおなじみになりつつある、D型断面のオリジナルシートポスト「D-FUSE」。

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ブレーキはシマノ・M355(油圧式)、装着されるタイヤは「MAXXIS MAXLITE SPEED 29×2.0」です。

メインコンポーネントはSRAM GX、X7。フロントダブルの20スピード仕様です。サイズは430(XS)、460(S)、490(M)mmの3種類で、重量は11.9kg(490mm)ですから、なかなか軽量な車体と言えるのではないでしょうか。

価格は140,000円(税別)です。

●TOUGHROAD SLR 2

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こちらはセカンドグレードの「TOUGHROAD SLR 2」。フレームはALUXX-SLRグレードの軽量アルミで、カーボンリジッドフォーク(アルミコラム)が組み合わされる点は「1」と同じ。こちらの「2」は、キャリアが付いていません。

メインコンポーネントはシマノ・アセラ、アリビオで、3×9の27スピードとなっています。ブレーキはシマノ・M355(油圧式)、装着されるタイヤはも「1」と同じく「MAXXIS MAXLITE SPEED 29×2.0」です。

サイズは430(XS)、460(S)、490(M)mmの3種類で、重量は11.3kg(490mm)となっています。そして価格は110,000円(税別)。これなら「タフなクロスバイク」としても使えそう。

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ちなみに前後のキャリアは別売されているので、後付けすることが可能です。キャリアは「RACK-IT METRO」という製品名で、フロントが3,000円(税別)、リアが5,000円(税別)となっています。※上記画像のバイクは日本に導入されていないものです

●BIKE BAG SCOUT & H2PRO シリーズ

TOUGHROAD SLRシリーズのバイク自体は、あくまでもオールラウンダーという位置付けですが、カタログ写真にはバイクパッキングの様子も掲載されています。そういった使い方を可能にするのが、純正バッグ類の「SCOUTシリーズ」と「 H2PROシリーズ」です。

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「SCOUTシリーズ」は、こんな感じ。※上記画像のバイクは日本に導入されていないものです

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防水ハンドルバーバッグ「SCOUT HANDLEBAR BAG」は、7,000円(税別)。両側を丸めて閉じる防水構造。

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「SCOUT FRAME BAG」は、Lサイズ(上写真)が6,000円(税別)、Sサイズが5,000円(税別)。

SCOUT_SEAT_BAG

そしてこちらは「SCOUT SEAT BAG」。ストラップマウントなので、GIANTオリジナルの「D-FUSE」シートポストでももちろん使えます。9Lで、価格は6,000円(税込)。

続いて「H2PROシリーズ」。

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「H2PROシリーズ」を使うと、こんな感じ。※上記画像のバイクは日本に導入されていないものです

上写真のパニアバッグは「H2PRO PANNIER」で、防水ロールアップ仕様、17Lのフロント用が7,000円(税別)、20Lのリア用が8,000円(税別)です。

H2PRO_SEAT_BAG

「H2PRO SEAT BAG」は、円筒形の防水サドルバッグ。

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ツールロールが付属します。1.5Lで、価格は3,000円(税別)です。

バッグ類はどれも価格が安いですし、「バイクパッキング入門セット」的な位置付けになっているかと思います。もし本格的に旅に出るのであれば、より本格的なものが必要になってくるでしょう。しかし、大手メーカーの純正アクセサリーとしてお手軽に始められるようになったのは興味深いことです。

リンク:ジャイアント

(Gen SUGAI)