「理屈で考えても自転車」それは素晴らしいことなのだ。

11月28日(土)の大阪を皮切りに、サイクルモード2009が開幕します。今年のサイクルモードのイメージキャラクターは、三代目自転車名人、あの勝間和代さんであります。

CyclingEX: サイクルモード2009は「勝間式」だそうです

勝間和代さんが自転車名人に選ばれたことは、自転車好きな人たちにとってちょっと大きな出来事であったと言えるでしょう。賛否両論あるのも事実です。なぜなら勝間さんからは「自転車趣味」や「自転車愛」みたいなものが見えてこないからです。私も、超好意的ウェルカムな論調で書いたことはありません。

しかし、極端なことを言えば「んなこたぁどーだっていい」のではないかと思えてきました。

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自転車というものに対して効率という面からアプローチする。素晴らしいじゃありませんか。効率がいい、環境にいい、しかも楽しい、気持ちいい。それでいいじゃありませんか。いろいろなきっかけで自転車に興味を持ってくれる人がいれば、それはそれでいいじゃありませんか。

効率がいいから自転車に乗る。何が悪い。理屈で考えたって自転車だってことなんです。むしろまったくまっとうで素晴らしいじゃありませんか。

自転車の社会的地位の低さ、交通社会における中途半端さを嘆く皆さん。この問題を乗り越えるのに「理屈で考えたって自転車じゃん」というのは大きな武器ですよ。

今は、そして今後も、趣味性と理屈、両方のアプローチが必要なのだと私は思っています。その他にもいろいろなアプローチが合わさってあるていどの高みに達したときにやっと「文化」になれるんじゃないでしょうか(そしてそれは数十年は先でしょう)。そういうことを考えながらCyclingEXをやっています。明日から8ヶ月目、ちょっとずつやっていきます。もうちょっとお付き合いいただければ幸いです。

理屈で考えてもヘッドフォンはなしだね、うん。

(須貝弦)

自転車が絡む読み物や自転車生活に役立つ商品の紹介を、新しい「CyclingEX」に掲載しています。
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