実は古道だった


Amy goes down the chute / Jeff Moser / Bike Carson

MTBで走る場所って、難しいなと思うのです。

もうだいぶ前の話ですが、子供の頃から遊んだり、MTBで通っていたりしていた近場のダートが、実は「古道」であることを知りました。関東各地にある「鎌倉街道」の古道のひとつだったのです。「いい感じにバンク状になってるな」なんて思っていたところも、実は切り通しのカーブだったことを知ったときには、さすがに驚きました。

近くに畑がたくさんあるし、ダートとはいえ途中まで車も入れるので、古道だと思わなかったのです。とくに立て看板等もなく(確かに近くに史跡はあった)、ご近所の人がいつも犬を散歩させているようなところ。インターネット上の情報で初めて古道だということを知った次第です。その場所は自転車での通行が禁止されているわけではないのですが、たまたまその古道の存在を知っていた知人と「切り通しを傷つけないようにしよう」「ブログとかで紹介するのはやめよう」といった話をしました。

実は古道って、あちこちにあるんですよね。

以前、ある輸入代理店のブログで里山ライドの様子が書かれていたのですが、添えられた写真を手がかりに場所を調べてみたら、そこもやっぱり古道でした。書いたご本人が、それを知ってるのか知らないのかは、わかりませんが、場所が特定できる書き方はちょっとな……と思います。

観光地化されて、ハイキングコースになっていたり、MTBツアーのコースに組み込まれているような古道もあります。また、里山には簡易舗装されて生活道路や抜け道になっている古道もありますね。簡易舗装されていても、横の斜面は鎌倉時代からずっと変わらず……なんてところもあるようです(そこをクルマのバンパーがガリガリこすったりしてるわけ)。

そういった古道の存在を知ると「MTBでダートを走るときは地面に優しくね!」という気持ちが、よりいっそう強くなります。