大阪市が御堂筋の道路空間再編案を発表

大阪市は2日、橋下市長の定例会見において、御堂筋の道路空間再編案を発表しました。今回対象となっているのは、淀屋橋〜難波西口の約3.1km。側道を閉鎖し、その空間を自転車と歩行者に再配分することが記されています。

大阪市は2日、メインストリート御堂筋の側道2車線を閉鎖し、自転車専用の道路や歩道として整備する方針を明らかにした。来年度にも着工、2016年度に千日前通より南部分の開通を目指す。定例記者会見で橋下徹市長が表明した。

引用元: 御堂筋:大阪市計画 2車線閉鎖し自転車専用道や歩道整備 – 毎日新聞.

大阪市の発表資料によれば、御堂筋の自動車交通量は『約40年前に比べ約4〜5割減少』する一方、『自転車交通量は増加傾向であり、約40年前の約6〜7倍と大きく増加』しているとのこと。

[PDF]御堂筋の道路空間再編について(案)

自動車の交通量を鑑みて、新橋交差点を境に南北で整備形態が異なっています。まず南側。

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側道を廃止し、自転車道(対面通行)と歩行者のための多機能空間を設置するとしています。もちろん、自転車の空間と歩行者の空間は構造的に分離しています。

続いて北側。

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こちらはクルマの交通量が多いことからいきなり側道を廃止するのは困難という考えから、まずは現在歩道となっている空間を再配分し、自転車と歩行者を分離します。ただし「ステップ2」として『交通量の推移を見て、可能な時期に東西の側道を閉鎖』としているのもポイントです。

本町通より北側に関しては将来的に建物のセットバックもあるとのことで、まぁだいぶ先の未来の話であるようには思いますが、「今できること」と「将来やること」をそれぞれ記した点は評価できるのではないでしょうか。

大阪市市政 平成26年度 市長会見.

(Gen SUGAI)