自転車レーンの効用

これって安全なんでしょうか。便利なんでしょうか。


Bike lanes

Bike lanes by David Boyle, on Flickr


というわけで、今日も自転車の通行に関するネタを。


毎日新聞にこんな記事がありました。


自転車レーン:設置で事故36%減…国のモデル地区事業 – 毎日jp(毎日新聞)

自転車レーンは今年3月までに、計画の81%の29.6キロが整備された。うち22.3キロで整備前後各1年間の自転車事故発生件数を比べると、1キロ当たり平均件数は3.7件から2.4件に減少した。

縁石や柵で車道、歩道と分ける自転車道は計画の64%の30.7キロを整備。うち17.1キロで同様に事故発生を比較すると3.8件から2.8件に26%減った。

これに対し、自転車も通行できる歩道の自転車歩行者道は213.4キロを整備したが、事故減少率は11%。自転車歩行者道のうち104.8キロは自転車の通行部分をカラー舗装で明示したものの事故減少率は14%だった。

この事業で、自転車レーンや自転車道のように、歩行者との明確な分離が事故減少に大きな効果があることが鮮明になった。特に自転車レーンは自転車道より費用がかからず、必要幅も少ないため整備しやすいが、事故減少効果も高かった。

少々読みにくい感じがするのと、それぞれ整備された距離に違いがあるので一概には言えないとは思うのですが、この記事からは「自転車レーンは費用が少なくて効果が高い」ということがうかがえます。路上駐車等、自転車レーンの利用を阻害する要因がある中でもこれですから、運用の工夫次第ではもっと事故を減らせるのではないでしょうか。


冒頭の写真、自転車が一方通行なら、ないよりはいいかもしれません。でも歩道を狭くするのはやっぱりどうかと思うのです。


(須貝弦)


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