東商会さんが取り扱う「MASI」の2011年モデルが、同社Webで公開されていました。

MASIはファリエロ・マジィがイタリアで1949年に立ち上げたブランドですが、一度アメリカに進出し、そのアメリカで暖簾わけされたような状態になった後に(正確な経緯はわかりかねるのですが)現在ではHAROがブランドを所有しています。一方イタリアでもファリエロ・マジィの息子のアルベルト・マジィが工房を維持しているので「2つのMASI」があるわけです。ちなみにアルベルト・マジィといえどもアメリカではMASIというブランド名を使えず「Milano 3V」を名乗っていたりするのですけれど。
Masi Bicycles – Wikipedia, the free encyclopedia
日本では、HAROのMASIを「アメリカMASI」、イタリアのMASIを「イタリアMASI」とか「MASI Italy」と呼んだりしています。東商会さんが取り扱っているのはアメリカMASI、アートスポーツが取り扱っているのがMASI Italyというわけです(ちなみにアートスポーツさんでは“マージ”ですね)。
前置きが長くなりましたが、今回紹介するのは冒頭に書きましたように、東商会さんの扱う「MASI」です。いろいろ書きましたが、近年、個人的には結構気になっているブランドのひとつです(ブランドの変遷や紆余曲折は“そういうもんだ”と思っていれば気にしないタイプなので……)。
ラインアップの中核をなすのは比較的安価なスチールフレームのロードバイクと、シングルスピードです。
「SPECIALE」(税込147,000円)は、クラシカルなイメージと現代的なイメージがミックスされたロードバイク。コンポはティアグラです。

「SPECIALE CX UNO」(税込94,500円)は、スチールフレームのシクロクロス風ツーリング車。

「SPECIALE FIXED LTD FLAT」(94,500円)は、スチールの生地の上にクリアー塗装を施したフレームが特徴のシングルスピードモデル。チューブはReynolds 525。パーツは(アメリカ)MASIの兄弟ブランドである「BREV.M」のものを多用しています。

MASI 2011年モデルの詳しいスペックは、東商会トップページから「e-Catalog」と書いてるところをクリックすると確認できます(要Flash)。
(須貝弦)

