あなたにおすすめのクロスバイクはコレ!2017-2018年バイヤーズガイド

これからクロスバイクを始める初心者に贈るバイヤーズガイド。通勤や通学に、そして週末のサイクリングに!スポーツ自転車をこれから始める人が、趣味と実益を兼ねたいと思ったら「クロスバイク」がおすすめです!

クロスバイクの特徴や、タイプ別おすすめクロスバイクについて解説します。また、クロスバイクに近い、街でも使えるスポーツ自転車についてもあわせて紹介!

長い記事ですが、ぜひ最後までお付き合いください。

■クロスバイクとはどんな自転車なのか

そもそも、クロスバイクとはどんな自転車なのか。他のジャンルの自転車と比較してみましょう。

<シティサイクル>

日常生活の中でよく使われる自転車で、いわゆる「ママチャリ」もこの範疇。自転車が歩道を走行するのが当たり前になってしまっていることもあり、低速度でのんびり走るのが得意分野。もちろん、使い勝手は最高です。

<MTB(マウンテンバイク)>

山みち、オフロードを走るための自転車が、MTB(マウンテンバイク)。ごついフレームと太いタイヤで、オフロードの走行性能に優れています。

<ロードバイク>

舗装路を速く走るための自転車がロードバイクです。細いタイヤとドロップハンドル、前傾姿勢が特徴です。ホイールは「700C」というサイズがほとんど。

<ミニベロ>

20インチ前後の小さな車輪を持った自転車です。シティサイクル(ママチャリ)の範疇だと「ミニサイクル」、スポーツ車の範疇だと「ミニベロ」と呼ばれるのが一般的。

<フォールディングバイク(折りたたみ自転車)>

クルマのトランクに積んだり、電車に載せたりするのに便利なフォールディングバイク(折りたたみ自転車)。折りたたんだ際のサイズを小さくするために、20インチ等の小さな車輪を採用するものが主流です。

<クロスバイク>

クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイク(MTB)の中間的な自転車で、軽くて速くて、しかも乗りやすいという特徴を持っています。ロードバイクと同じ「700C」サイズのホイール、そしてMTBとロードバイクの中間の太さのタイヤを装備するのが一般的です。

■クロスバイクから始めるのが良い理由

それは、クロスバイクがはじめてのスポーツ自転車に「ちょうどいい」からです。

それまでシティサイクルしか乗ったことがない人、自転車自体が久しぶりの人でも、スッと馴染むことができます。

そして、通勤や通学、買い物といった「普段使い」ができます。

普段使いができるのに、その気になればスポーツライドもできます。遠くにだって行けるのです。

「クロスバイクを買っても、自転車にハマッていずれロードバイクを買うことになるから無駄」という人もいます。しかしそれは、半分は正解かもしれませんが、半分は嘘です。なぜならそういうことは、クロスバイクを買ったけど、自転車にハマッてすぐにロードバイクを買ってしまい、なんだか無駄にお金を使った気分になった人「だけ」が持つ感想だからです。

実際、クロスバイクで過ごした春夏秋冬は、まったく無駄になりません。クロスバイクで少しずつ経験を積んでおけば、よりズムーズにロードバイクに入っていけます。

いや、もちろんいきなりロードバイクでも構いません。ただ、いきなりロードバイクを買うよりは「なんかロードバイクって大変!」とか「面倒!」などとなってしまう可能性が減るのではないでしょうか。路上での動きも、少しはこなれたものになっているはずです。

確かに自転車本体にかかるお金は2台分となるのですが、もし自宅に自転車を2台置ける環境なら「趣味のロードバイクと普段使いのクロスバイク」と使い分けることができて、それはそれで便利です。

クロスバイクとロードバイク、両方を経験してみて「あ、自分はクロスバイクのほうが」と思う人もいるかもしれません。ちなみに私はどちらも好きです(MTBも好きです)。

■クロスバイクにも種類がある

ユーザー層の広がりや楽しみ方の多様化に応じて、クロスバイクにもさまざまな種類が出てきています。

クロスバイクをさらにその構造によって分類すると、下記の3タイプになります。

・クロスバイクの基本形
・スピード系クロスバイク
・フロントサス付きのクロスバイク

そういう呼び名が決まっているというわけではありませんが、この記事では便宜上、このように呼ぶことにします。それでは3タイプについて、その内容と代表的な車種をみていきましょう。

※代表的な車種については、本稿執筆段階では「2017年モデル」と「2018年モデル」が混在しています。今後、追記・入れ替えをするかもしれません。

●走りの軽さと安定感を兼ね備えた「クロスバイクの基本形」は誰にでもおすすめできる!

フロントサスペンションが付いていない、ごく一般的なクロスバイク。シティサイクルからの乗り換えでも不安のない、ほどほどの太さのタイヤ、上体が起きた乗車姿勢で、日々の通勤通学から週末のサイクリングまで何にでも使うことができます。河川敷のフラットダートくらいなら、そのまま走ることもできるでしょう。

・Cannondale QUICK 4

フィットネスライドに主眼を置いたスポーツ志向のクロスバイクです。反射素材を配したグラフィックを採用しており、夜間の被視認性に配慮しています。

価格:77,000円(税別)

関連記事: CANNONDALEのクロスバイク「QUICK」シリーズ2018年モデル発表 – CyclingEX

メーカーサイト: Cannondale Bicycles

・TREK FX 3

走りの軽さと扱いやすさのバランスに優れる、人気のクロスバイクです。ショック吸収性が高いハンドルバー採用しています。

価格:70,000円(税別)

関連記事: TREKがクロスバイク「FX」シリーズの2018年モデルを発表 – CyclingEX

メーカーサイト: Trek Bikes – The world’s best bikes and cycling gear | Trek Bikes (JP)

・BRIDGESTONE CYLVA F24(2017)

日本の自転車メーカーであるブリヂストンサイクルが、真面目に作った「ど真ん中」なクロスバイク。ちょっと地味だけど優等生。スタンドが標準装備されています。

価格:52,800円(税別)

関連記事(2017年モデル): BRDIGESTONE GREENLABELに2017年モデルが登場 – BRI-CHAN

メーカーサイト: BRIDGESTONE GREEN LABEL

・RITEWAY SHEPHERD

日本人の体格を考えて作られたクロスバイク。フロントはシングル(前の変速が無い)のですが、その分、実用的な範囲ではシンプルで使いやすくなっています。体格に合わせて、自転車のサイズだけでなく車輪の大きさも作り変えているのが特徴。

価格:55,800円(税別)

関連記事: RITEWAY 2018モデル:フロントシングルと割り切りつつ拡張性もある「SHEPHERD」 – CyclingEX

メーカーサイト: ライトウェイバイクブランドサイト

●ロードバイクに迫る走行性能に憧れる人には「スピード系クロスバイク」がおすすめ!

「クロスバイクといえどもロードバイクに近い軽快感を!」ということで、フレームを軽量化、ホイールベースを短縮して旋回性能を向上、そして細めのタイヤを装備したクロスバイク。入門グレードのロードバイクに匹敵、ときには凌駕する性能を持ちながら、ロードバイクよりもはるかにとっつきやすく、ストリートで使いやすいのが特徴です。

ただし、スポーツ自転車が初めての人の中には、スピード系クロスバイクのタイヤの細さや、クイックなハンドリングに不安を感じることもあります。

・GIANT ESCAPE R3

軽いフレームとクロスバイクにしては細めのタイヤ、乗りやすい乗車姿勢が特徴。スピード系のクロスバイクを日本に定着させた立役者とも言える存在です。

価格:50,000円(税別)

情報源: GIANTが定番クロスバイク「ESCAPE R3」の2018モデルを発表 – CyclingEX

メーカーサイト: Giant Bicycle

・GIANT ESCAPE RX 3

上記「ESCAPE R3」をさらに進化させ、スポーツ性能を向上。フィットネス志向の高い人におすすめです。入門用ロードバイクに匹敵する走りの良さが魅力。

価格:65,000円(税別)

関連記事: GIANTが本格スポーツ性能をもつクロスバイク「ESCAPE RX」シリーズの2018年モデルを発表 – CyclingEX

メーカーサイト: Giant Bicycle

・FELT Verza Speed 40

ロードバイクのような走行性能とクロスバイクに求められる快適性を、現実的な価格の製品として落とし込んでいます。

価格:59,800円(税別)

関連記事: FELT 2018年モデル:快適性と走行性能を両立させたスピード系クロスバイク「Verza Speed」 – CyclingEX

メーカーサイト: トップページ – FELT公式サイト | フェルト ロードバイク

●未舗装路も走るアナタには「フロントサス付きのクロスバイク」がおすすめ!

比較的安価だけどタフなフレーム、700Cというロードバイクと同じ径のホイール、32C〜38Cとタイヤは太め、中級グレード以上はサスペンションのついたフォーク……といった構成です。「比較的安価」と書きましたが、このスタイルで10万円を超えるような上級モデルも存在します。

都会の人間、しかもクロスバイクからロードバイクへステップアップした人は「フロントサスペンションなんかいらない」と言いますが、実際のところ好みは人それぞれと言えるでしょう。郊外で、サイクリングロードに未舗装区間が多かったりするような場合には、このタイプもマッチします。一方で、車体が重たくなるのは弱点です。

・BE-ALL ALIZE TR1(2017)

フロントサスペンションが付いたクロスバイクの中でも、フェンダー(泥除け)やキャリアを標準装備して実用性を高めたモデル。ジャケットスタイルでも様になる、パパチャリライクな1台。

価格:55,080円(税別)

メーカーサイト: BE・ALL / BonnetNoir | オフィシャルサイト / AKI Corporation

※フロントサス付きのクロスバイクは近年あまり種類がないのですが、2018年になる頃には、あと数台ここで紹介できると思います。

■見分ける上でのわかりやすい違いは「タイヤの太さ」

クロスバイクのキャラクターを見分けるポイントとしてまず挙げられるのは、タイヤの太さではないでしょうか。

クロスバイクで一般的な「700C」という径のタイヤの場合、タイヤのサイズ表記は「700×28C」や「700×32C」となっています。この「28」や「32」というのが、タイヤの幅で、数字が大きいほど太いタイヤということになります。

シティサイクルの感覚からすると、32C〜38Cあたりのタイヤであれば違和感がないはずです。28Cや25Cなどになってくると「こんなに細くてパンクしたり溝にはまったりしないかな?」と不安を抱く人もいます。

そして、ロードバイク的な性能を目指したスピード系クロスバイクなら、700×28Cのタイヤを標準装備するのが定番です。一方、安定感を重視するほど、タイヤは32C→35C→38Cと、太くなります。

■「ジオメトリー」もチェックしてみよう

ジオメトリーとは、フレーム各部分の長さや角度がどうなっているか……ということ。

出典_キャノンデール・ジャパン

上図は有名ブランド「キャノンデール」が、QUICK 4の製品情報と併せて掲載しているジオメトリーの図および表です。

その人にとってどのサイズが最適かということは、体格や柔軟性、用途等によって変わってしまいますので、自転車店でご相談いただくとして、とりあえず「チェーンステー長(もしくはリアセンター)」「ホイールベース」をチェックしてみるとよいでしょう。

乱暴に言えば、リアセンターとホイールベースが長いほうが、直進安定性に優れた自転車になります。逆に短ければ、軽快感を狙った設計です。

■クロスバイクの仲間たち

ロードバイクのハンドルを、フラットバーにしたものが「フラットバーロード」。ハンドル形状の違い以外は、ロードバイクそのものであることがほとんどです。タイヤが700×28C以下で、チェーンステー長やリアセンターが他のクロスバイクと比べてとても短い、ブレーキがロードバイク用のものになっている……といった特徴があります。

フラットバーロードバイクは、ブレーキもロードバイク用のものが付いています。クロスバイクには、だいたい「Vブレーキ」と呼ばれるものか、ディスクブレーキが付いています(今後、ディスクブレーキのフラットバーロードバイクも出てくでしょう。そうなると、見分け方はタイヤとジオメトリーくらいになります)。

そのほかにも、シティサイクルのパーツを多用したもの、MTBで多い「650B」というホイールサイズを用いたものなど、クロスバイクに近く、クロスバイクと同じような使われ方をするものがいろいろあります。そういったものを、下記で紹介します。

・ROCKBIKES GREED

細身のスチールフレームならではの洗練されたルックスに、650B(27.5インチ)というサイズのホイールを装備。少し太めのタイヤとディスクブレーキで、街中をスムーズに、めりはりよく走ることができます。

価格:92,500円(税別)

メーカーサイト: Rockbikes / TOPページ

・BRIDGESTONE CYLVA FR16

ロードバイクの軽快な走りを、フラットハンドルで気軽に楽しむことができる1台。オプションのドロップハンドルキットを使用して、後からドロップハンドルに組み替えることも可能。

価格:76,800円(税別)

関連記事: 写真で見るBRIDGESTONE GREENLABEL:CYLVAシリーズ初のフラットバーロード「FR16」にはドロップハンドル化キットもあり! – BRI-CHAN

メーカーサイト: BRIDGESTONE GREEN LABEL

■クロスバイクの予算はどれくらい見ておけば良いか

「初心者だから予算は少なめにしたい」と考える気持ちはわかりますが、乗り物である以上、価格と品質、楽しさはある程度比例してしまいます。

できれば最低でも5万円は見ておきたいところです。7万円前後あれば、はじめてのクロスバイクとしては十分でしょう。もちろん、予算が許す限り、上級のグレードを購入したほうが、満足度が高いのは言うまでもありません。一方で、10万円を超えるクラスになってくると、今度は街中で駐輪するのに躊躇してしまいます。

なぜこの記事で2万円の自転車が出てこないかというと、おすすめできないからです。

というわけで、クロスバイク本体の予算は5〜10万円といったところでしょうか。

また、ポンプ(空気入れ)やパンク修理キット、最低限の工具、ライト、ヘルメット等々で、3〜5万円ほど見ておいたほうが良いでしょう。

■クロスバイクで楽しもう

クロスバイクを買ったら、趣味にも実用にもバンバン活用して楽しみたいですよね。そんなクロスバイクを使った楽しみの一端を、過去のCyclingEX等の記事からご紹介します。

※過去の記事なので出てくる自転車は古いものがほとんどです

・自転車で通勤

関連記事: 自転車通勤を始める前に読みたい!? 産経デジタルcyclist「じてつう物語」の連載まとめ – CyclingEX

・自転車でいつもの川の源流へ!

関連記事: 週刊ADIXXION:鶴見川の源流までサイクリング – CyclingEX

・そして河口へ!

関連記事: 【ふたつのESCAPE】ESCAPE RX3で鶴見川河口までひとっ走り&輪行 – CyclingEX

・撮り鉄さんにもクロスバイク!

関連記事: 自転車で鉄チャンする! – CyclingEX

・団地マニアにもクロスバイク!

関連記事: 自転車で古典的団地を巡る(1) – CyclingEX

・クロスバイクでおいしいものを食べに行こう

関連記事: RIDE! EAT! RIDE!(1)神奈川でラーメンって言ったらサンマーメンなんだよね – CyclingEX

・クロスバイクで海外サイクリング行ってみた

関連記事: 台北から淡水までの川沿いサイクリング(後) – CyclingEX

■まとめ

まとめると、シティサイクルからの乗り換えや、シティサイクルの延長線上でゆったり乗りたいのならば、ホイールベースが長めでタイヤの太いモデルがおすすめです。スポーティで軽快感のあるクロスバイクが欲しいなら、タイヤが細めのものがおすすめ。なるべくロードバイクに近いものを……と考えるなら、フラットバーロードも良いでしょう。

もちろん、Web上で製品情報や数字を見ているだけでは、あなたにとって最適なクロスバイクを選ぶことはできません。「自転車ってどれも似たように見えて、結構違うんだな」ということを頭の片隅に置いていただきつつ、やはり自転車専門店で相談するのがいちばんではないでしょうか。そのときはぜひ、ご自身が自転車でどんなことをしたいのか、頭に思い描いておいてください。

というわけで、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!

関連カテゴリー: 2018年モデル版!初心者におすすめのクロスバイク – CyclingEX

関連記事: ロードバイクやクロスバイクのメーカー・ブランドってどうなってるの? – CyclingEX

(Gen SUGAI)



須貝 弦

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。須貝 弦(Gen SUGAI)のGoogle+はこちらです

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