走破性に加えて快適さと扱いやすさを兼ね備えたSPECIALIZEDのXC-MTB「EPIC HT」

SPECIALIZED(スペシャライズド)が、XC向けハードテールMTB「EPIC HT」のモデルチェンジを発表しています。

photo_スペシャライズド・ジャパン

ヘッドアングルを寝かせた新ジオメトリーを採用

高速化、そしてコースの難易度が上がっていくXC(クロスカントリー)競技——というフレーズはここ何年ものあいだ聞いています。そしてフルサスの29erで戦う選手も多い中で、HT(ハードテール)の存在意義とはなんでしょうか。

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それはやはり、圧倒的な「軽さ」でしょう。バイクが軽いということは、ロードと同じようにXCにおいても正義です。しかし一方で、HTは乗り心地が悪く、バイクコントロールが難しく、疲れやすいものであるのも確かです。

今回発表された新しいEPIC HTは、より軽く、そしてタフ、さらには快適で、XCの範疇を超えた走りを可能にする——と、夢のような文言が並んでいます。それらを実現するために、ジオメトリーが変更されました。ヘッドアングルは、旧モデルでは69.8度であったところ、今回のニューモデルでは68.5度まで寝かせられています。そしてフォークのオフセットは小さく、リーチは長くなっています。

スペシャライズドは『短いホイールベースを保ったまま軽快に操れるようになり、挙動を予測しやすくなりました。さらにライダーのポジションがバイクの 中心になるため、コントロール性も向上しました』と、その意図を説明します。

タイヤクリアランスを拡大、シートポスト径は30.9mmに

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走破性を高めるための改良として、タイヤクリアランスも大きく取られ、29×2.3インチのタイヤを標準装備しています(従来は2.1インチ幅)。また、シートポスト径は27.2mmから30.9mmへと変更され、ドロッパーポストを使用できるようになりました(27.2mmのドロッパーポストもあるにはありますが)。一方、シートポストを弓形に湾曲させることで、快適性を保っています。

そしてフレームの軽量化も推し進められ、S-WorksモデルのMサイズでフレーム単体790gと発表されています。

EPIC HTのグレード構成は以下のとおりです。



EPIC HARDTAIL

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フレーム:Epic FACT 11m カーボン
フォーク:RockShox Judy Gold 29 100mmトラベル
メインコンポーネント:SRAM NX Eagle(12S)
価格:220,000円(税別)

EPIC HARDTAIL COMP

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フレーム:Epic FACT 11m カーボン
フォーク:RockShox Reba RL 29 100mmトラベル
メインコンポーネント:SRAM NX Eagle(12S)
価格:275,000円(税別)

EPIC HARDTAIL EXPERT

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フレーム:Epic FACT 11m カーボン
フォーク:RockShox SID Brain 29 100mmトラベル(XSサイズは80mmトラベル)
メインコンポーネント:SRAM GX Eagle(12S)
価格:473,000円(税別)

S-WORKS EPIC HARDTAIL AXS

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フレーム:S-Works FACT 12m カーボン
フォーク:RockShox SID Brain Ultimate 100mmトラベル
メインコンポーネント:SRAM XX1 Eagle AXS(12S)
価格:920,000円(税別)

ロード乗りも納得の軽量モデル

最上位モデルのS-WORKS EPIC HARDTAIL AXSは、フレーム単体で800gを切り、フォークもステアラーやクラウンにカーボンを用いた軽量モデルです。さらには、Roval Control SLカーボンホイールも採用されています。下手なロードバイクより軽量であることは間違いありません。

ロード乗りの次の遊び、もしくはトレーニングやスキル習得のためのバイクとしてもよいでしょう。

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リンク: The Game-Changer | Specialized.com

(Gen SUGAI)