これからクロスバイクが欲しいという人のために、GIANT ESCAPE R/AIR/RX、そしてGRAVIERの違いをおさらいしてみる(2015)

【お知らせ】2016年版の記事を公開しました!

2016年モデル版:これからクロスバイクが欲しいという人のために、GIANT ESCAPE R/AIR/RX/GRAVIERの違いをおさらいしてみる

はじめてクロスバイクを買おうという人が「初心者にもおすすめのクロスバイクって何かな?」「クロスバイクの有名メーカーってなんだろう?」などという疑問を持ってWeb上を調べると必ず出てくるのが、GIANT(ジャイアント)のクロスバイクです。

様々な情報から、ESCAPE R(エスケープ R)が定番モデルとしての地位を築いていることはわかると思いますが、他にもESCAPE AIR(エスケープエア)があり、ESCAPE RX(エスケープ RX)があり、そして最近では似たような形をしたGRAVIER(グラビエ)なるモデルもあります。

たくさんの種類があり、しかも形が似ているので、初めての人からすれば「これ、どこがどう違うの!?」と思ってしまうのは当然のことです。そこでこの記事では、これらがどう作り分けされているのかについて、大雑把ではありますが紹介してみたいと思います。

まずはESCAPE R 3

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700Cというロードバイクと同じホイール径で、タイヤの太さは28C(28mm)。これを「700×28C」と書いたりします。ESCAPE R 3の初代モデルが出た10年前、クロスバイクのタイヤというと700×32Cや35C、38Cなどが多かったのですが、そこに28Cというクロスバイクとしてはかなり細めのタイヤを採用しました。

そして、ハンドルが近めかつ高めでリラックスした乗車威勢、快適性を考慮したサドルやグリップ等により、スポーツサイクルビギナーでも手軽に快走感が味わえるようになっています。2015年モデルでは各部が大幅にブラッシュアップされ、かなり軽い車体となりました。

あの定番クロスバイクがついにモデルチェンジ!先行発表されたGIANT ESCAPE R3 2015年モデル | CyclingEX.

2015/6/26追記:定番クロスバイクGIANT ESCAPE R 3とLiv FREEDAの2016年モデルが登場 | CyclingEX.

次にESCAPE AIR

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こちらはESCAPE Rシリーズをベースとして、よりいっそうの軽量化を果たしたモデルとして2012年から登場しています。タイヤのサイズはR 3と同じ700×28Cで、見た目も似ています。走行性能は、ちょっとヒラヒラしたところがあり、坂道ではその軽さがかなりのアドバンテージとなります。

ただし、ESCAPE R 3が2015年モデルで全面改良されたことで、重量差が小さくなりました(R 3は500mmサイズで10.4kg、AIRは465mmサイズで9.5kg)。そのかわり?と言ってはなんですが、2015年モデルのESCAPE AIRは、フロントギアが2段になっています。R 3はフロントギアが3段でリアは8段、AIRは2段×9段という違いです。AIRのギア構成でも急坂はこなせますから、シンプルさを求めるならAIRのほうが良いかもしれません。

コンポーネントを見直してR 3と差別化を図った「GIANT ESCAPE AIR」2015年モデル | CyclingEX.

そしてESCAPE RXシリーズ

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RXは、ESCAPE Rシリーズの基本設計を受け継ぎながら、よりスポーツ性能を高めたモデルとして登場しました。タイヤのサイズはこちらも700×28C。R 3やAIRと比べると、かなりボリュームのあるフレームで、カッチリした作りになっています。そしてこの見た目にたがわず、シャープでスポーティな走行性能を実現しています。はじめてスポーツサイクルに乗る人からすると、ちょっとハードな乗り味に感じるかもしれません。

しかし、サドルやグリップなど身体に触れるパーツは十分な快適性を持っていますし、慣れてくれば、かなり走りを楽しめるようになるのではないでしょうか。

私は2013年モデルのAIRとRX 3を長期インプレしましたが、走ること自体を楽しむという意味ではRXのほうが上だと感じます(どちらもその後に改良・変更が加えられているので、あくまでも参考程度に)。

RXシリーズには1/2/3とグレードがありますが、RX 1はエントリーグレードのロードバイクに匹敵する性能。RX 2とRX 3は、予算&カラーのお好みで選べばよいでしょう。

GIANT 2015年モデル:軽快かつシャープな走りがウリの「ESCAPE RX」シリーズ | CyclingEX.

追記:2016年モデルで、ESCAPE RXシリーズの完全リニューアルが予告されています

最後に、ESCAPE系と形が似ているGRAVIER

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GRAVIERは、ESCAPE系と異なり「27.5×1.5インチ」のタイヤを採用しています。27.5インチというのは今MTBの分野で増えているホイールサイズで、26インチと700Cの中間くらい。1.5インチ(約40mm)幅のタイヤだと、車輪全体の径は700×28Cとそれほど大きな差はなくなります。しかし、幅は700×28Cよりもずっと太いので、段差やちょっとした未舗装路にも対応可能です。タイヤの中に入る空気の量が多いので、乗り心地も良くなります。

フレームは、ESCAPE R 3と同じ思想で作られたアルミフレームです。

通勤通学等でスポーツサイクルを使い、ルートの途中に河川敷のフラットダートがあっても迂回せずに最短距離で行きたい!なんて人には、ESCAPE系より安心感があって良いかと思います。

参考:27.5インチの「クロスバイク的な」自転車を買うときに気にかけたいこと | CyclingEX.

というわけで、いろいろ書いてみました。大きな意味ではどれも「クロスバイク」ですが、その違いがなんとなくでもわかっていただけたようなら幸いです。違いを踏まえて「どれが自分にぴったりだろうか」と考えても良いですし、もっと単純に、色!形!予算!で選んでも、どちらでも良いとは思いますが(笑)

ちなみに、GIANTのWebサイトにも解説コンテンツがあるのをご存知ですか?

まず、ESCAPE系3シリーズの比較コンテンツ。

2015 Giant Bicycle [ ESCAPE RX ].

そして、GRAVIERとESCAPE R(そしてMTB)とを比較したコンテンツ。

2015 Giant Bicycle(グラビエ比較コンテンツ).

これらも参考にしてみてください。

Giant Bicycle.

関連記事:2015年モデル版・初心者のためのクロスバイクの見分け方・選び方 | CyclingEX.

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須貝 弦

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。須貝 弦(Gen SUGAI)のGoogle+はこちらです