十字型フレームを確かなものにしたジウジアーロデザインの自転車「BLOUSON」

街でよく見かける、フレームの前半分が1本のチューブで構成され、シートチューブと交わったフレーム形状を持つシティサイクル。H型フレームとかクロスフレームとか十字型フレームとか、いろいろ呼び名はありますが、いわゆるトップチューブが無いわけで、しっかりとした強度を持たせるのが、実は難しい形状でもあります。

そんな十字型フレームにチャレンジした、有名デザイナーがいました。そして彼のデザインスケッチを製品として具体化し、強度的にも十分なものとして世に送り出した自転車メーカーがありました。イタリアのジョルジェット・ジウジアーロと、日本のブリヂストンサイクルです。

その自転車は、1986年度グッドデザイン賞受賞製品でもある、こちらの「ブルゾン」です。

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年代別グッドデザイン賞受賞商品 1980-1989|GOOD DESIGN HISTORY|ブリヂストンサイクル株式会社.

チェーンステーが細くて、しかも後ろ三角にカバーが付けられていることもあり、あたかもフレームが2本のチューブで構成されているように見えます。そしてハンドルもとても特徴的です。ステムは前方に大きく突き出し、そこから逆くの字に曲がってハンドルバーが伸びています。エアロも意識した形状でした。

メインチューブとシートチューブの接合部をアップにしてみました。

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メインチューブが1本というのはこれ以前にもたくさんありますが、ブルゾンの形状は、メインチューブとシートステー(と呼べるのかどうか……)が一直線になっている、つまりシートチューブの突き出しが長いことになります。それでも、実用自転車としてちゃんとした強度を持たせることが、設計および製造上の肝だったようです。

カタログの特徴説明です。

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1986年当時の価格は、55,800円だったそうです。

カタログはブリヂストンサイクルからご提供頂きました。ありがとうございました。

(Gen SUGAI)






BikeConscious

須貝 弦

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。須貝 弦(Gen SUGAI)のGoogle+はこちらです