日本自転車普及協会が自転車事故の紛争解決のための「自転車ADRセンター」を開設

一般財団法人日本自転車普及協会が、自転車事故の裁判外紛争解決手続を専門に取り扱う「自転車ADRセンター」を開設、2月26日より業務を開始します。


Accidents happen
Accidents happen by Lars Plougmann, on Flickr

自転車ADRセンターの目的は、自転車事故に関する紛争を解決・予防することと、自転車に関する法制度の整備・発展に寄与すること。一般向けのリリースには次のように書かれています。

■自転車ADRセンターとは?
自転車事故の対応については、交通規則に対する認識不足や自転車保険制度、自転車賠償システム等が整備されていないことから、事故にあった場合、泣き寝入りせざるを得ない、また事故対応に多大な労力を費やさなければならない状況にあります。当協会では、裁判外紛争解決手続きの利用促進に関する法律に基づき、「自転車ADRセ ンター」を開設し、裁判を行わず、自転車の事故・トラブルを弁護士立会いのもと協議を行い、『調停・仲裁』により、解決に導くお手伝いをします。

紛争解決の範囲は、

・自転車と歩行者との間の事故
・自転車と自転車との間の事故
・自転車による器物の損壊

……となっています。

赤坂の自転車会館に入居している日本自転車普及協会内に設置され、月曜と木曜の10時〜16時の間、相談を受け付けます。

詳しくは日本自転車普及協会のWebサイトでどうぞ。(相変わらずあきれるほど見にくいWebサイトですが)いくつかPDFドキュメントがアップされています。

リンク:一般財団法人日本自転車普及協会

ADRというものについては、こちらの記事もご参考に。

自転車事故の当事者同士を「裁判外紛争解決手続き(ADR)」で和解させる取り組みに期待が高まっている。民事訴訟では弁護士費用の問題や「近隣同士の事故が多いのに、公開の法廷では紛争が周囲に知られる」といった懸念があるのに対し、ADRは比較的安価な上、非公開で周囲に知られず解決できる可能性があるためだ。認知度の低さから各地の「ADR機関」が受理した件数は1月末時点でまだ19件だが、関係者は「自転車事故の紛争解決に適しているので、気軽に利用を」と呼び掛けている。

引用元: 銀輪の死角:自転車事故の和解、「ADR(裁判外紛争解決手続き)」で 近所に知られず安価- 毎日jp(毎日新聞).

(Gen SUGAI)






Rbl2012_m