東京都自転車対策懇談会が提言書「自転車問題の解決に向けて」を提出


DJ Kronan in town

DJ Kronan in town by miss pupik, on Flickr


東京都が設置した「東京都自転車対策懇談会」は、提言書「自転車問題の解決に向けて」を東京都に対して提出しました。「東京都は自転車にナンバープレートを義務化か?」と言われている、話題のアレはコレなわけで。


「東京都自転車対策懇談会」の設置について

 東京都では、平成24年5月に「東京都自転車対策懇談会」(座長:森地茂政策研究大学院大学特別教授)を設置し、自転車の安全で適正な利用等を更に進めるため、自転車に関わる幅広い関係者がどのような取組を進めるべきかについて議論していただきました。
 このたび、同懇談会から東京都に対する提言書「自転車問題の解決に向けて」が提出され、これを受領しましたので、お知らせします。


提言書では、自転車を取り巻く問題として「自転車による交通事故の多発」「放置自転車」「快適な自転車利用環境の欠如」の3つを挙げています。そしてその対策として、次のものを挙げています。



安全教育の機会の確保と受講の促進
悪質な違反の取締り等
自転車の車体の安全性の向上
損害賠償責任保険の普及
ヘルメット着用の推進
駐輪場の整備、案内の充実
自転車利用者の意識・行動の改革
走行空間の整備及びネットワーク化
自転車利用者にわかりやすい表示
ナンバープレート制度の導入
デポジット制度の導入


これらを見るとわかるように、「ナンバープレート制度の導入」は、対策として提言された数あるものの中のひとつ、ということになります。


ただし、そのナンバープレート制度の導入については、


(前略)実現にはクリアすべき課題も多いが、自転車対策の切り札となる可能性がある以上、自転車利用者も含む関係者の意見も聴きながら、この懇談会での議論を引き継ぐ形で、決して先送りすることなく、近隣県にも同じ制度を広めるほどの意気込みをもって積極的に導入に向けて検討すべきである。


……と、提言の最後にたいへん力強く前向きな文言で綴られていることも見逃せないと(個人的には)思いました。なんたってナンバープレート制度(=厳格な自転車登録システム)の導入は「自転車対策の切り札となる可能性」とあるわけですから、この提言書は、交通教育や環境整備よりも登録制度にプライオリティが置かれていると受け止められるのは、しかたがないことでしょう。


もちろん、これは「懇談会」の「提言」に過ぎませんが(それがまた厄介なわけですが)、東京都の実際の施策にどのように取り入れられていくのか、要注目です。


(Gen SUGAI)










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須貝 弦

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。須貝 弦(Gen SUGAI)のGoogle+はこちらです