警察庁が新たな自転車総合対策をまとめる

横断歩道

すでに各メディアを賑わせているとおり、警察庁が新たな自転車総合対策をまとめ、通達を出しました。


幅3メートル未満の歩道、自転車通行原則ダメ 警察庁規制強化 – MSN産経ニュース


スタジオパーク 「自転車事故の総合対策 強化へ」 | スタジオパークからこんにちは 「暮らしの中のニュース解説」 | 解説委員室ブログ:NHK


で、まずは警察庁のWebで公開された、広報資料、通達等。


広報資料:良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について[PDF]


良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(概要)[PDF]


良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(通達)[PDF]


自転車に係る法令遵守意識等に関するアンケート調査の実施結果について[PDF]


今回の自転車総合対策で重要な点は、広報資料の「基本的な考え」に書かれています。


○ 車道を通行する自転車の安全と歩道を通行する歩行者の安全の双方を確保するため、自転車は「車両」であるということを全ての者に徹底。
○ 自転車本来の走行性能の発揮を求める自転車利用者には歩道以外の場所を通行するよう促進。
○ 歩道を通行する者には、歩行者優先というルールの遵守を徹底。


そう、「自転車は車両である」という原則に、立ち返るということです。


また、細かいところでは、広報資料の「推進する主な対策」の「自転車の通行環境の確立」という項目において『普通自転車歩道通行可規制のある歩道をつなぐ自転車横断帯の撤去』が挙げられるなど、今まででは考えられないといったら失礼ですが、いろいろ大きな転換(というか大原則に立ち返ること)が図られようとしていることがわかります。


警察庁のこの総合対策の通達を受け、都道府県警察が総合的計画の策定を行うことになります。どのように実行に移されて行くのか、今後チェックしていきたいと思います。


(須貝弦)