「交通の方法に関する教則」を読んでみよう

本日予定されていた「車道走行新人研修!イケてる街乗り講座」は中止となりましたが、せっかくですのでネタにする予定だったものを小出しにしていきます。

運転免許を取得・更新すると「交通の教則」という本をもらいますよね。国家公安委員会による「交通ルール&マナー集」とも言うべきこの教則本、内容は国家公安委員会が告示する「交通の方法に関する教則」がベースとなっています。書籍としての「交通の教則」は免許の更新時以外で入手するには、全日本交通安全協会から取り寄せる必要があり、少々面倒です。

しかし、告示そのものである「交通の方法に関する教則」が、現在警察庁のWebサイトで公開されているんですね! 以前はWebでは公開されていなかったはずなんですけど。

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交通の方法に関する教則

教則の趣旨については、次のように書かれています。

車は、私たちの生活から切り離せない身近な文明の利器になつています。しかし、その反面、使い方を誤まると悲惨な交通事故を起こす凶器になつたり、騒音、振動などにより沿道住民に大きな被害を及ぼす原因になつたりします。また、自分勝手な通行の仕方がもとで争いが生じ、人間関係を険悪化させる場面も日常よく見受けられます。
くるま社会においては、歩行者も運転者もそれぞれの責任を自覚して、周りの人に迷惑を掛けず、安全、快適に通行することができるような交通環境をつくりあげるよう努めなければなりません。そのためには、あらかじめ、車と交通について正しい知識を持ち、正しい交通の方法を身に付けておくとともに、実際の交通の場においても、自分本位でなく相手に対する思いやりの気持ちを持つて、判断し、行動することが必要です。
この教則は、歩行者と運転者が、それぞれの責任を自覚して、安全、快適なくるま社会を築いていくための手引きとして作られたものです。繰り返し読んで、正しい交通の方法を理解し、身に付けるとともに、友人や家族、特に子供たちにも折に触れて教えてあげるようにして下さい。

第三章には「自転車に乗る人の心得」について書かれています。法律ではなく教則ですので、基本的に「です・ます調」で書かれています。標識や指示表示の類いは、モノクロですが図版も用いられているので、このテのものとしては読みやすくなっているのではないでしょうか。

なお、道路交通法は「法令データ提供システム」のサイトで検索すればすぐに出てきます。

法令データ提供システム

(須貝弦)

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