iPhoneを本格サイクルコンピュータに変身させるアプリ「REK」

※2012/4/16 須貝注:この記事の内容は執筆段階のものです。最新の情報についてはsoneruさんのWebサイト等でご確認ください。最新のアプリは「Live Cycling」です。

ANT+センサーに対応したiPhone用サイクルコンピュータアプリ「REK」がリリースされました。開発はあの大ヒットアプリ「FingerPiano」の和田純平さん率いるsoneruです。

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REK / iPhone Cyclecomputer App – soneru

日本を代表するヒットメーカーによる細部まで作り込まれたプロダクトというだけでなく、いち早くANT+センサーに対応したという点でも注目に値します。早速試用してみましたので、インプレッションをお届けします。(レポート:田中亮一

まずはビデオをご覧下さい。

思わず「使ってみたい!」と感じさせる魅力的なアプリである事は間違いないでしょう。

でもちょっと待った。このアプリを使うにはiPhone以外に必要なハードウェアがあります。まず、iPhoneのDocコネクタに接続するFisicaセンサーキーというデバイスが必須です。それと、いくつかのANT+対応センサーも。最低でもスピードセンサーが、全機能を活かすにはケイデンスセンサーと心拍センサーもあった方が良いでしょう。

購入はWahoo Fitnessという米国の会社の通販を利用する事になります。

センサーキーはドングル型デバイスまたはケース一体型デバイスのいずれかが必要です。センサーはスピード/ケイデンスセンサー心拍センサーを必要に応じて用意してください。すでにGarmin等のANT+に対応したセンサーを持っていれば流用が可能です。

さて、準備が整ったらiPhoneとセンサーを自転車に取り付けてアプリの設定を行いましょう。iPhoneを自転車に取り付ける際には脱落しないよう十分注意してください。現状でベストな取り付け方法は、ケース一体型Fisicaを使用することです。同製品については筆者のレビューを参考にしてください。

Fisica Fitness Sensor Caseレビュー « wigglin’ bloggin’

設定項目は、スピードを算出するためのタイヤ周長とセンサーの接続設定、最大/最小心拍数です。自転車は複数登録でき、タイヤ周長とセンサー関係の設定は自転車毎に保存する事ができます。オドメータも自転車単位に保存されます。自転車のシルエットを選べる所はマニア心をくすぐりますね。

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設定が完了したら走り出しましょう。ここからの操作は、一般的なGPSサイクルコンピュータを使い慣れている方ならすぐに理解できるはずです。下部中央の「Record」ボタンでログの記録が開始されます。設定でGPSをONにしていれば走行ルートもあわせて記録されます。

画面は4つ、地図と3パターンのデータ表示が用意されています。画面フリックで切り替える事が出来ます。

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お薦めはスピードやケイデンスにあわせてグラフィックがアニメーションする画面。いずれもiPhoneならではの表現力を駆使した美しいディスプレイです。

走行履歴もこの通り。

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他にもルートラボ等から出力したKMLファイルを取り込んで地図上に表示する機能もあります。

それでは最後に良い点と改善が期待される点をあげてみましょう。

まず良い点はなんといっても画面の美しさでしょう。ここはiPhoneアプリの面目躍如ですね。二つ目は、ANT+センサーによる高い精度。トンネル内でも正確な速度を表示してくれます。三つ目は、低コストで本格的なサイクルコンピュータを手に入れられる事。最もメジャーなGarminEdgeは価格面での敷き居が高く、特にビギナーには手を出し難いグッズです。すでにiPhoneを持っているなら小さな投資で同等の事ができるようになります。将来GarminEdgeにステップアップする場合でも、ANT+規格のセンサーがそのまま流用できるというメリットがあります。

期待したい点としては、表示項目を柔軟にカスタマイズする機能の搭載です。現状はスピード, ケイデンス, 心拍を中心とした表示になっていますが、長距離を走るライダーなら走行距離や走行時間, 時刻等が欲しいところです。これらの情報も表示はされていますが、文字が小さく可視性に難があります。また、タイヤ周長はGPS測位から逆算で自動設定する機能も欲しいですね。ソーシャルメディアとの連携にも期待したいところです。

そしてこれはアプリの優劣ではないのですが、導入を検討するにあたってはiPhoneというデバイスの弱点も認識しておくべきでしょう。最も大きいのはバッテリーの問題です。GPSを使いながらだと3時間から4時間が限度です。それ以上になると予備バッテリーが必要になります。晴天下では画面の反射で可視性が低下するのも弱点です。また、使っていて度々遭遇したのですが、各種Push通知があった場合には画面更新が停止してしまいます。さらに、この時期は厚手のグローブを使う事になると思いますが、そういうグローブではタッチ操作不能です。タッチセンサー対応のグローブはいずれも薄く、この時期のライドでは実用的ではありません。Push通知を消すために、停車してグローブを外して操作して再スタートという事を何度も繰り返してしまいました。たとえPush通知を無効にしても、バッテリー警告の表示を防ぐ事はできません。

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これらを踏まえたうえで、自分の自転車ライフにマッチするようであれば是非お試しください。はっきり言ってこのアプリは自慢できます。そしてモテます。モテる相手は自転車好き中年である可能性が高いですがw

(田中亮一)


Koza







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