ロードバイクに劣らぬ性能を目指したクロスバイク「GIANT ESCAPE R2」

CyclingEXのオフィスに、長期インプレ車として「GIANT ESCAPE R2」がやってきました。ド定番である「ESCAPE R3」が価格の割に優れた性能であることは十分認知されていると思うので、あえて「ちょっとイイESCAPE R」としてR2のほうを選んでみました。

「なぜに今さらESCAPE R?」という声もあるかもしれませんが、スポーツサイクルの裾野が大きく広がっている今だからこそ、現在のクロスバイクというものと真面目に向き合ってみたい、ユーザーとしての成長の過程もおさらいしてみたいと考えたのです。

というわけで、今後定期的にESCAPE R2に関連する記事をアップしていきます。タイアップ記事ではありませんので、どうぞご安心(?)ください。

初回は、ファーストインプレッションをお届けします。

●カーボンフォークとシマノ製パーツ採用の「ちょっとイイESCAPE R」

P1010935
GIANT ESCAPE R2(500mm) 税込価格:73,500円

こちらが、今回やってきたESCAPE R2です(撮影中にペダルが回っていたのに気づきませんでした、スミマセン)。ライト類やボトルケージは手持ちのものを取り付けました。ESCAPE Rシリーズはクロスバイクの定番と言われますが、クロスバイクの中では比較的ロードバイクに近い、スピードを重視したキャラクターの自転車です。よく「スピード系」などという言われ方もします。

下位モデルであるESCAPE R3との大きな違いは、フロントフォークがカーボンになっていること、変速系パーツがR3はSRAMなのに対してR2はシマノであることの2点です。

P1010922
シフターはアセラ、クランクセットはアリビオ、フロントディレーラーはネクサーブ、リアディレーラーはデオーレ、カセットスプロケットはアリビオ……と見事なミックス具合ではありますが、シマノ製パーツで固められています。アセラのシフター(写真)は無駄に大きいような気がしますが。

P1010925
サスペンションシートポストが採用されています。サドルは幅を3段階に調節可能です。写真はいちばん狭い状態です。筆者はこの状態で使用することにしました。

●思わず「ロードバイクみたいじゃん!」と独り言

個人的にお世話になっているショップで丁寧に組み上げられたESCAPE R2を受け取り、まずはクロスバイクらしく?普段着&スニーカーで股がって帰ることにしました。走り出した瞬間に「お、結構軽いじゃないか」と感じます。実際、カタログスペックで10.8kg(465mm)ですから、クロスバイクとしてはかなり軽い部類なのです。

幹線道路に出てスピードを乗せてみます。25km/h弱くらいまで加速するときの軽快感がなかなか楽しく、スピードに乗せてしまえば緩斜面もぐいぐい進んでいきます。乗っていて思わず「ロードバイクみたいじゃん!」と独り言が出てしまいました。個人的にはカーボンフレームのロードバイクや軽量アルミのXCバイクを持っているのですが、それらとESCAPE R2を比較しても意味はありません。クロスバイクとして、ESCAPE R2は十分に軽快です。シティサイクルから乗り換えたら、あまりの軽快感にびっくりするのではないでしょうか。

少々きつめの上り坂をダンシング(立ちこぎ)でこなしてみると、自転車自体の重さは感じつつも、ダイレクトに加速します。しかも安価なアルミフレームのわりにはバキバキに固いというわけでもなく、結構考えて作られているようです。

ちなみにこのESCAPE Rシリーズ、クロスバイクしてはホイールベースがかなり短い部類で、それはコーナリングの軽快さとして現れるのですが、ビギナーの方の場合はもう少しゆったり目(ホイールベースが長め)のほうがいいのかなぁ……という気がしないでもありません。それだけESCAPE Rシリーズが「ロードバイクに近い性能を目指している」ということなんですけど。

タイヤは700×28Cですから、それなりの安心感や乗り心地の良さも兼ね備えています。これでもビギナーは「細すぎる」と感じるようですが、そこはまぁ頑張って克服していただきたいと思います。少なくとも700×23Cのタイヤを履いたロードバイクよりかは取っ付きやすいですから。また、カーボンフォークは乗る前に想像していたより効果があって、乗り心地の良さに貢献しています。

●やはりサスペンションシートポストは……

最初に感じた不満はブレーキ。効きという面では問題ありませんが、せっかく「ちょっとイイESCAPE R」なのだから、やはりシマノ・デオーレを使って欲しかったと思います。次に、やはりサスペンションシートポスト。固めに調整することもできるのですが、シートサスでショックを吸収するよりも、ふつうのピラーで慣れたほうが良いでしょう。そしてこれは個人的な問題ですが、身長183cmにサイズ500mmはちょっと小さいです。残念ながらESCAPE R2にはこれより大きなサイズがありません。とはいえトップチューブが長くてハンドル位置が高いので、ビギナーには乗りやすいのかも(実際、街中では乗りやすいですが)。

●以下、次号!(?)

というわけで、トータルではかなり良い印象を持ったESCAPE R2。第一印象を一言で表すと「侮れん!」といったところでしょうか。さっそく、メッセンジャーバッグを背負っての片道7〜10km程度の移動に活用しています。今後はさまざまなシチュエーションで使用し、長い距離も試しつつ、記事に反映させていく予定です。

ところで、ESCAPE R3やR2等で使われているタイヤ「マキシス デトネイター」について「乗り心地が硬い」という声を聞きます。たしかに丈夫なタイヤだしソフトなものではないかもしれませんが、硬いと感じる理由は別のところにもあるのではないかと思っています。次回はそのあたりのことを書く予定です。

リンク: GIANT(ジャイアント)



パートナープログラムのご案内 ドネーションのお願い

須貝 弦

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業ブログ、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。須貝 弦(Gen SUGAI)のGoogle+はこちらです