自転車タイヤの「20インチ」は、1種類じゃない!?

自転車のタイヤサイズに「20インチ」と呼ばれるものがあります。20インチというものが直径を指していることは言うまでもなくありませんが、実は「20インチ」にもいくつか種類があるのです。

[2021/5/25 追記]12年の時を経て、記事の内容を少しアップデートしました。

私がこの記事を最初に公開したとき愛用していた20インチのフォールディングバイク(折りたたみ自転車)、DAHONのヘリオスP8。ここでいう「20インチ」とは車輪のサイズを指しているわけですが、20インチって1種類じゃないの知ってました? 自転車屋さんや通販サイトで「20インチのタイヤ」を購入しても、あなたの「20インチ」の自転車とはまったく異なるサイズである可能性があるのです!

例えば。

タイヤのサイドに「37−406(20×1.35)」と書かれた、20インチのタイヤ。

一方……

こちらの「37-451(20×1 3/8)と書かれたタイヤ。こちらも20インチ。でも、ここで紹介した2種類のタイヤに互換性は「ありません」。

それどころか「20×1 3/8」と書かれていても、径が違うことすらあります。複雑! 自転車の車輪(ホイールのリム)には複数の規格があるので、こういうことが起きてしまうのです。ややこしいですね。

しかしご安心を。一般的なクリンチャータイヤ(タイヤの中にゴムのチューブを収める、いわゆる皆さんが想像しやすいフツーのタイヤです)においては「ETRTO(エトルト)」という統一基準があって、ほとんどのホイールやタイヤにはこれが書かれています。このETRTOサイズさえ間違えなければ、大丈夫!

ETRTOのサイズ表記は、上の2例にもあるように「37-406」や「37-451」などとなっていて、後半の数字が外径です。20インチの場合には、主に406と451の2種類があります。

というわけで「20インチの自転車」が欲しいと思っている方、もしくは買ったばかりの方は、覚えておきましょう。

例えばこのシュワルベのチューブには、右上のシールに(406)と書いてあります。ここをちゃんとチェックすれば、大丈夫!

自転車のタイヤサイズ(径)については、CyclingEXが参加している「BRI-CHAN」の記事もぜひ参考にしてください。

(SUGAI Gen)

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